侖と葵の激突
ヒカルが千早に西日本に来いと言われて、行くことになった時間帯、黒虎では侖と英二が話していた。
「なあ、英二、光凪について調べてんだがよ、あんた何か知らねえか?」
「ほう?
間の特権を扱うランク7の小僧か、そいつを調べてどうする?
いや、お前はそいつを調べて生け贄にするための方法を探して居るのだろう?
お前の事だからな。」
「へへ、そう言うことだ、できる限り情報をくれや。」
侖は英二から葵に関する情報を集めていた、何事も準備は必要なのだ、侖は馬鹿だが準備は怠らない、観光だろうがリアルファイトだろうが出来るだけの準備は済ませるのだ。
情報を集めているのも準備だ。
そんな侖に英二は
「なら、教えてやろう。
間の特権はな、簡単に言えば空間を操るだけの力、故に私では到底太刀打ちできぬ相手だ。
相手を別の空間に閉じこめたり、自分の部屋を作ったりできる、物質と物質の間に空間を挟んで離れさせる等ということもできる、さらには次元を越えられるらしいが、私にもよく分からぬのだ。
だが、お前なら、対抗できるであろう。
お前が正真正銘の「バグ」で有ればな…」
「そうか。
ありがとよ、色々教えてくれて。
じゃ、俺は行くぜ!
光凪の魂を狩りにな。(ヒカリ…
これはお前の為でも有るんだぜ…
お前を俺の方に振り向かせる為ならなんだってするさ。
例えそれが法に触れようとな!!)」
侖は走って外に出ていった。
その頃
「チハ姉…
頼むから速く来て…
このままじゃ大変な事が起こっちゃうよぉ…」
杏里は千早が速く来てくれるのを待っていた。
だが、速くとも7日後だろう、瑠奈がジェット機を予定より25日速く完成させたからである。
そして千早の出発は3日後である。
故にまだ来そうにない。
「速く来て…
大変な事が起こっちゃう前に…」
杏里は速く来てくれるのを祈るだけである。
切ない。
視点が葵の方へ。
葵は本日一人でMcDonald'sに飯食いに行っていた。
彼はビックマックが好物で、行ったら必ずセットで食べるのが信条だ。
「美味しい♪」
彼はヒカリに見せるかわいらしい笑顔でビックマックを食べていたが…
「…」
一人の女性が後ろに待ち構えていた、そして葵を抱こうと身構えている。
しかも葵はそれに気づいていないのだ、そして女性は葵に抱き付いた。
「っ…!!」
葵はシャフト角度で後ろを見た、まるでかわいらしい美女が居る
「うふふ♪
かーわいいー♪」
「止めてよ。
僕は巨乳が嫌いだ、あと年上も嫌いだ。
帰れ、ゴミが。」
葵は女性をこっぴどく拒絶して、追い返そうとしたが…
「ええー?
こんなに可愛いのにー?
そういう性癖なのー?」
と、女性は帰ろうとしなかった、故に彼女は破滅するのだ、葵が空間開いてそこに閉じ込める事で。
そんな葵の居るMcDonald'sにもう一人客が来た
「先ずは腹ごしらえと行こうか。(そのあとだな、光凪を探すのは。)」
侖が偶然葵と同じ店にログインした、彼は何を思ったのか葵と同じビックマックを注文して、商品が来るのを待っていた。
そんな侖の背後に、食事を終えた葵が通りかかり…
「(探す手間が省けたぜ!
食ったらすぐに追うぞ!
ヒカリ、待ってろよ、お前を俺の方に振り向かせてやるからな!)」
侖は急いで食事に取り掛かった。
葵の視点へ
葵は食事を済ませて、後、どこかの公園のベンチでリト○スの薄い本を読んでいた。
彼は人気の無い場所を好んでいる訳では無く、ただ静かに本を読みたいだけであり、決して一人が好きな訳ではない。
「♪」
葵は本を読んでる間も無邪気に笑っており、非常に可愛い。
そんな彼にも辛い過去が有るが、それは後に語るとしよう、しかし、ひとつ言えるのは…
昔、何度も自殺未遂を図った事、その跡は今も少しだけ残っている、おそらくヒカリと出会えた事で彼は、希望を見つけた、そして、今を幸せに過ごしている、自分を幸せで満たしてくれる器、葵にとってヒカリはそんな存在なのだ。
幸せで満たしてくれる器ならば侖も同じようにであり、ヒカリは葵と侖を幸せで満たしてくれる、そんな存在であり、それ故に侖は葵の魂を狙う、皮肉な運命が刻一刻と迫って居るのだ。
そして、その時は来る…
侖に視点を移そう
侖は食事を済ませて、葵を追いかける、が、見失ってしまった、だが、侖は葵が近くに居ると思っている、その予測は正解だ、だが正解しただけじゃどうにもならない。
人は正解を導くだけでは先に進めないのだ。
だが、侖の感はかなり冴えていた、葵の居る公園の場所にたどり着いたのだ。
そして侖は葵を後ろから襲撃する…
「(オラァ!!!!)」
侖を葵を殴った 。
しかし
「!!」
気付いた葵は空間に穴を開き、それをかわした。
落下する形で。
そして後ろから現れて…
「僕に何の用かな?
いきなり殴りかかるなんてさ。」
葵の問いに対し
「俺は茅場侖!
光凪葵、黒虎の命によって、お前を刈る!!」




