overkill
「ねえ、お兄ちゃん。
今日、二人きりで何処かに行かない?」
突然まともな上目遣いでヒカリがヒカルに話していた。
「急にどうしたんだ?
ヒカリが僕と何処かに出掛けたい何てさ?
雨でも降らないかな?」
からかうヒカルさん
「そんな事無いよっ!
私はね?
お兄ちゃんと一緒に何処かに出掛けたいの♪
お兄ちゃんは可愛い妹の誘いを断っちゃうの?
お兄ちゃんってそういう人なの?」
ヒカリは確かに外見は可愛い少女で妹キャラである。
そんなヒカリをヒカルは誇らしく思っており、それと同時に悲しませる奴は絶対に許さない、ヒカルはそこまで妹を思っている、それは所謂「シスコン」の領域だが…
しかし…
「確かに行きたいよ。
でも、僕ね、仕事が残ってるからさ、行くことは出来ないんだよ。
ごめん…」
「えー!?
行きたいよぉ」
結構わがままでもあり、ヒカリは涙目でヒカルを見つめる。
「その目、ずるいよ?
それでも駄目な物は駄目だよ。」
ヒカルは行きたい、ヒカリと出掛けたいという気持ちを抑えてこう言い放つ。そしたらヒカリが
「行きたい行きたいぃ!」
駄々こねておねだりするが。
「駄目だよ!
僕にはまだ仕事が残って…」
「なら、私がその仕事をやってやろう。」
「チハさん!」
「え?
いいの?」
「当然だ。
貴様の妹が出掛けたがってるにだからな。
ならば私はその兄弟の絆を支援しよう。
行け!」
千早、格好いいぞ!
女だけど、こういう時とか頼れる為に「姉御」と呼ばれるのだ。
そうして二人は出掛けた。
場所…第10都市北海道行きの超特急列車
「楽しみだね。
お兄ちゃん♪」
「うん。
僕も嬉しいよ。
ヒカリとこうして一緒に何処かに出掛けられるなんて。」
二人は楽しんで居たが…
異変が二人を襲う事になる。
乗客が福島の駅で…
全員降りたのだ。
ヒカルとヒカリ以外。
それ以来誰も列車に乗る人は居ない、ある意味孤立したのだ。
「(この列車、一斉に同じ駅で降りるなんて…
不自然だね。
一応、確認に行こうかな。)」
ヒカルは少し、演技をした。
トイレに行きたそうな人を装いヒカリに心配を掛けさせないようにするためである。
「どうしたの?」
「ごめん、大きい方のトイレなんだ。
トイレ行ってくる。」
ヒカルはこう言って原因を探りに行った。
ヒカル達の居場所、第一車両、ヒカルが別の車両に行くと、第一車両は愚か、他の車両にも乗客が居ない。
「可笑しい…」
そんな時に1人の人影がヒカルの目に映った。
人影はヒカルから逃げるように奥の方に行く、ヒカルはそいつを怪しみ、追いかける事にした。
第六車両で行き止まりなので、漸く追い付いた、と、思ったら、突然そいつは
「エンジェルストーンよ!
我とその敵を聖なる刻印の庭で囲え!」
そう叫び白い石を上にぶん投げた。
その時、白い星の形の刻印が刻まれた結界によって奴とヒカルが閉じ込められ、列車の上に足場が浮いた。
「なんだこれ!?」
「フフフ…
よく来たな、星影ヒカル。
私の名前は春野 皇さ。
私の上司の命令でね、君の命、貰いに来たの。」
「そうかい、で、これは何?」
「大天使の結界だよ♪
我々黒虎の為の結界なのだー♪
この結果は、決闘の為の結界なの♪
どちらかが意識を失うまで戦いは続き、敗北者は結界の効力で、魂が封じられるよ。
じゃあ、始めよっか!」
皇はヒカルに走ってきた。
「やれやれ、面倒な結界に巻き込まれたものだよ。」
ヒカルは冷静に銃を取り出し発泡したのだが…
「無駄無駄~」
銃弾が皇の近くに来た瞬間、突然銃弾の向きが変わりヒカルに飛んできた。
「!」
ヒカルに突然返ってきた銃弾を避けられない!
だが、なんとかエネルギーを特権で抑え、銃弾が内臓に当たらないような威力で喰らった、なんとか食い込まない程度に耐えるが…
「(返ってくるなんて、どんな特権だ…)」
そうやって驚いてる内に皇が走ってきた。
「ふふ、これだけじゃないよ。」
皇はハンマーを取り出しヒカルに投げつけた。
「一直線な鈍器か!」
直ぐ様に避けるが…
ハンマーはまるで糸に結ばれた針のような感じでヒカルの背中に向かってきた。
「何だと!?」
直撃した、だが、その衝撃エネルギーを0に書き換えてダメージを防いだ。
「噂には聞いていたわ。
貴方の力について、発生する科学的エネルギーの強さを操れるんですってね。」
「…」
無視してヒカルは釘を投げつけた。
速度をあげずに、野球で言う牽制である。
そしてそれが皇に接近した瞬間
「(いま、アイツに誘導してやる!)」
ヒカルに向けて飛んできたのだ!
「予想通り!」
釘の速度が徐々に下がっていく、ヒカルは大体の皇の力を理解した、投げた物体の行き先を決められる、と見たのだ。
つまり、肉眼などで感知出来なければ釘を防げない、そこまで考えた。
「速度が下がった!?
これも奴の能力ね。」
「そうさ。」
そう言ったヒカルは皇に当たらないような場所に釘を投げた。
「何処に投げてるのかしら?
無駄なのにね。」
「どうかな?」
突然皇の腹部を釘が貫通した!
「……………ゴフッ…
どう…し…て?」
「簡単だよ、君があの釘を見た瞬間に、君の致命傷になる部分に撃たせて貰ったよ。
僕とヒカリのお出かけを邪魔するんだ…
覚悟出来てるよね?」
「うぅ…
ここで私が、やられるなら…」
突然謎の黒いハンマーを投げた、それは第一車両に飛んでった、結界をすり抜けて…
「何をした?」
「ふふ…
もうじき分かるわ…」
第一車両にハンマーが当たり、大爆発を起こした、しかも第一車両にはヒカリが乗っている!
つまり、皇はヒカリを道連れにしようとしたのだ。
しかも、ヒカルはヒカリが突然の出来事に対応出来ないことを知っていた。
ヒカルは…
「…
覚悟、出来てるんだろうね?
くそアマ!」
ぶちギレ、釘を取り出した。
「なっ…」
もはや彼女に力を使う気力はもうない
「まずは相手にダイレクトアタック!」
釘を投げつけ
「ガッハアァ!」
腹部を貫く!
「ドロー!
モンスターカード!」
二発
「ぐああっ!」
右足を貫き三発目
「ドロー!
モンスターカード」
「うあああああ!」
左足!
四発目
「ドロー!
モンスターカード!」
「ぐはっ!」
胸部分
五発目からは身体中のあちこちを貫く
「ドロー!
モンスターカード!
ドロー!
モンスターカード!
ドロー!
モンスターカード!
ドロー!
モンスターカード!」
そうやって、釘によって蜂の巣が出来上がってしまった…
そして結界が収縮して皇は生け贄となった。
だがヒカルはヒカリが死んだと勘違いして一心不乱に釘を投げつけていたが…
「もうやめて!
お兄ちゃああああああん!」
ヒカリがヒカルを取り押さえた。
ヒカリは第一車両の爆発時トイレに行っていたのだ、その後出てきた時にこれを見てしまったのだ。
「HA☆NA☆SE(離せ)!!」
「もうとっくにあの人のライフは0よ!
もう勝負はついてるの!」
「…」
ヒカルは落ち着いた…
そして、ヒカリが生きている事を知って、安心した。




