葵とヒカリの出会いの話し
「そういやぁ、おめぇさん達が初めて出会った場所もここだっけ?
確か2年前ここで嬢ちゃんは一人で来ていたな。
そこに葵がやって来て嬢ちゃんの分を全部おごったんだっけ?」
「そうだね。
まあ、お金には困らないからさ。
あの時僕がおごったのが始まりだったよ。
僕と、ヒカリちゃんの関係の始まり…」
「うん…
あの時はビックリしたよぉ。
私、お兄ちゃん以外に誰かにおごってもらったの初めてだったから。」
「ん?そうだったのかい!?
星影んとこの嬢ちゃん、あれが初めてだったのか~w」
店主が誤解を招くような発音でいい放てば…
「誤解を招くような事言わないで!!」
ヒカリが真っ赤な顔で叫ぶ…
「ワハハハハハ…」
店内は爆笑の渦に包まれヒカリだけすごい恥ずかしがっていた。
「気にすることは無いよ。」
葵は笑っていても爆笑はしていなかった、葵はヒカリへの優しさ故に爆笑しなかった。
「僕は周りの人とは違って居たいんだ。」
葵の偽りなき優しさはヒカリの心の支えである。
「ありがとう…」
ヒカリは少しだけ笑った。
そんなヒカリの脳裏に妙な光景が写る。
二人の少年が自分を巡って争う光景だ。
「(何?これ?
写ってるのは侖君と…
葵君!?
どうなってるの?
何で私の知ってる人が争うの!?)」
ヒカリはこの事を誰にも話すことは無いだろう、話しても無意味ってことはヒカリ自身が一番よく知ってるからだ。
けど、なぜ葵と侖が写ったのか?
それは、ヒカリ自身に理由が有るのだが、まだ彼女は知らない。
まあ、それは後に語られるから、問題無いと思う…多分…
一方、場所…科学第四都市銀座
一人の美女の写真を見ている男が居た…
男はその写真を見ながら…
「んっ……
ふぅ………」
ナニかをしていた。
銀座の街はかなり特殊で、喧嘩の強さが権力者への鍵になる都市だ。
ナニかをしていた男の名前は伊藤 優、通称は「まっさん」である。
まあ、そう呼んでるのは千早だけだが。
そんな、優がネットでいろいろ調べていると…妙なキーワードが出てきた。
「この世界には…バグがある」というワードが…
「バグ?
なにそれおいしいの?」
優は少し「バグ」というワードが気になっていた、それはどういう意味なのか?
答えは「姉御」が知っている可能性があるので、優はやはり「姉御」にメールで「バグ」について聞いてみるが…
「メールが届きませんでした」っていうエラーメッセージが出てきて送れなかった。
すぐに電話をしてみると…
遭難してないのに圏外で、通話できない。
「しゃあないな…
直接新宿に行くか!
そうすれば何か分かるかも知れないしよ。」
まっさんは第一都市新宿に向かった。
一方
「Wii…ああ…Wii…売れすぎ…売れる…売れる…」
謎の男が妙な呪文を唱えていた…
唱え終わった直後…
優の周りにゾンビが現れてしまった!!
「ヴァイオハザァド…」
優は今の状況を一言で言い表したような言葉でゾンビを避けたり拳銃で撃ったりして、抵抗した。
しかし、拳銃ごときじゃ足止めが精一杯で、まっさんは逃げる事に集中していた。
だが…
「チッ…」
壁に追い詰められてしまった。
「(しゃあねえな、砲台の特権、使わして貰うか…)」
ゾンビの群れに指を構えて
「目標物、ロックオン!
ファイアあああああ!」
ペンや小銭、身に付けてる物が勢いよく腕から放出される、まるで散弾の如くゾンビどもを蹴散らして行く…
「ったく、西の連中だな、こんな事出来んの…
いずれ見つけ出してとっちめてやる…」
そう言いつつ、優は新宿に向かった。
一方
葵とヒカリのいる妥協カレー新宿支店で…
葵は銀座の様子を空間いじって見てた…
まっさんの行動を一から全部、ヒカリや店主と話ながらである。
「(バグ?
何処かで聞いたような…)」
葵も、「バグ」というワードを知った。
まあ、葵は深く詮索することは無いが、いずれ「バグ」は世界に影響を及ぼすかも知れないのだ。
皆さんも「バグ」というワードを覚えておこう。
損は無いよ?
そして、優の場面に戻る
「この手を翳してつかむフリーワールド!」
まっさんのケータイに電話が掛かってきた、今のセリフは着信音の曲である、まっさんは誰から来たのか確認後、電話に出た。
「もしもし?」
「私だ。」
「ああ、姉御。
ちょうど聞きたい事があんだ。」
まっさんは電話で千早と話を始めた…
彼が聞きたいのは「バグ」についてである。
「何だ!
私にできる事であれば答えてやるが…
何の用だ。」
千早のこの言葉に対して
「バグって何なんだ?
俺が調べて見たら、そういうワードが出たんだが…」
「バグ…だと…
まっさん、今すぐ新宿に来い!
私の施設だぞ?
いいな?
来なければ殺す…」
脅迫じみた声で千早は優を新宿に呼び寄せた。




