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night_stardust  作者: 便座から伸びる手の持つ大きな剣
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残酷に過ぎゆく時の中で

場所…科学第二都市あざみ野

「はぁ…

ヒカルさん、無事かな?」

瑠奈は結香を無事、抹殺した後、ヒカルが生きているか、確認しに行った。

ヒカルの施設へと、瑠奈は入っていった。

「やあ、亜澄さん。」

ヒカルがすぐに出迎える。

それを見て瑠奈は安心した。

ヒカルが無事で有ることを確認したからだ。

「今日はどんな用で?

あ、妥協カレーか。」

笑いながらヒカルが喋った。

「バレてた?」

瑠奈は笑いながら答えた、二人の無邪気な会話、これがいつまで続くのか、それは、分からないが、この二人は仲がいい。



翌日の葵部屋──

「ねえ、ヒカリちゃん、準備はいい?」

「うん。

葵君、どこの時間に行きたいの?」

「去年。

まずはね。」

そう、まずは葵が思い付いたタイムスリップの方法を説明しよう。


間の特権と時の特権を同時に使用して時空に歪みを作り、そのなかに入って飛ぶって方法なのだ。

葵はこれを思い付いていた。


「それじゃあ、始めよっか。」

「うん!」

二人は息ピッタリで、時間と空間、つまり時空に歪みを作りだした。

そして、二人はその歪みに触れた…

こうして彼等はタイムスリップには成功するが、そこは…

10年前の世界だった。

そこは現在と見違えるほど、読者達の世界に近い、京都だった。

ヒカリにはその場所に見覚えがあった。

「ここ…

だめ…思い出せない。」

「無理に思い出さなくていい。

君は君のまま、居てくれればいいんだ。」

そんな二人の目の前にヒカリの幼少期が現れた。

彼女はただ、歩道を兄と共に、歩いていただけ…

「え?

あれ、私!?」

「出会っちゃダメだ!

そしたら、君は君じゃ無くなる!」

そう言って葵はヒカリを避難させた。

何故、葵がヒカリを止めたのか、それはドッペルゲンガーという物にある。

全くの同一人物が出会うことによって、二人の記憶が混ざった一人の人間になるという現象だ。

「何で!?

出会ったら何か悪いことが有るの!?」

「うん。

君と、過去の君が融合する。

そうなったらもう、戻れないんだよ。」

葵は必死だった、必死に止めた。


一方の兄弟の方は…

幼い頃のヒカリ

彼女は生まれつき特権を持っていた、それは今も持っている。

しかし、彼女は知らない、光凪葵と出会う前は、なにも知らない無邪気な女の子なのだ。


幼い頃のヒカル

彼は将来右腕がサイボーグ(厳密には義手)になる。

今回はその理由を語ろう。


二人が手を繋いで歩いていた。

「いいかい?

ヒカル、ヒカリ、二人にお使いを頼むよ。

今日の晩御飯の食材を買ってきてね。

お父さんとの約束だ。」

これで二人はお使いに行くことになった。

しかし、まだ二人は知らなかった、この父親が…



兄弟に悲劇をもたらす事に…


「ねえ、ヒカリ、今日の晩御飯、何だろう?

じゃがいもとかあるから肉じゃがかな?」

「肉じゃが!

食べたい。

ヒカリも食べたい。

ヒカリ、肉じゃが大好き!」

ヒカリは、笑顔だった。

「僕も、肉じゃが好きだよ。

あ、バスが来た。」

二人はスーパーに行くためにバスに乗った。

バスは3つめの停留所でヒカル達二人は降りるのだ。

しかし…

悲劇は起こった…

バスと…トラックが衝突したのだ。

ヒカル達に何が起こったのか全く理解出来なかった、ただ、ヒカルは咄嗟に衝撃からヒカリを庇って…

右腕を滅茶苦茶にしてしまった…

救急車が急いでヒカルを搬送し、腕に包帯を巻くことで、出血を抑えたが、腕の骨は砕けており莫大な費用が無いと治らない状態…

当然父親も駆けつけて、医師から事情を聞いた。

「そんな腕の為にお金は出せません。」

父親のこの一言、ヒカリはこれを聞いてしまい、絶望して泣いた。

ヒカルはこれを見つからない場所で聞いていた。

ヒカルは…

父親を憎んだ…

その憎しみを糧に…

今まで成長してきた。


その悲劇を見た現在のヒカリは

「お兄ちゃん…

何で…

私は…お兄ちゃんを…

悲しませちゃったの?

何で思い出せなかったの?

ごめんなさい…」

「気に病む事はないよ、

辛い記憶は忘れて、君は今が有るじゃないか。

「時は残酷に過ぎていくけれど。」

きっと十分に君は大人になれる。

少なくとも、僕よりはまともになれるよ。」

葵はゆっくり、ヒカリを慰めた。

この悲劇的な出来事が…

ヒカルを狂った科学者に変えたのかも知れない。

「帰ろっか、ヒカリちゃん。」

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