復讐者
二章連続のバトルパート
今回は千早メインだよ
ヒカルが佐藤 結香(正しくは彼女が操った死体に)に襲われてる時間帯、千早は優輝に呼び出されていた。
「どうした?
優輝、お姉さんを呼び出して、ひょっとしてあれか?
シスコンとか?」
「違うよ。
黒虎について調べてたんだ。
そしたら、科学者まで虜にされている事を知ったんだ。
ほら、この人、厚木 メル(アツギ メル)って人に気を付けて!」
千早は優輝の話を聞きながら、別の死体を転がした、先に行っておくと波奈崎優輝は死体など、命を持たぬものを爆破できる、爆破処理の特権の持ち主だ、彼は死体を見ると処理する癖がある。
しかし、それを見たにも関わらず、彼は爆破処理をしなかった。
「そうか、厚木って奴に…な…」
「お姉ちゃん、僕に出来ること、あるかな?」
優輝はそう千早に問うが…
「貴様…
何者だ…」
千早はこんな言葉で返した、それは卑劣で冷たい言葉だ。
「お姉ちゃん?
僕の事を忘れちゃったの!?
ねえ!」
「私の知ってる優輝はそこに転がしておいた死体を処理していた。
見た瞬間にな。
だが、貴様はそれをしなかった、だから、貴様は私の弟、波奈崎優輝ではない!
何者だ、言え!」
千早は優輝が偽者で有ることを見抜いていた。
「…
酷いよ、お姉ちゃん。」
優輝?は涙を流していた。
そう言われると殆どは悲しむからだ。
しかし…
「つくづく愚かだな。
優輝はMだ、私だろうと、こう言われればあいつは悦ぶ、そんなので悲しむような奴ではない。
つまり、貴様は偽者だ。」
マサカノハツゲン。
千早は優輝より20メーターくらい離れた。
そんな時に優輝が…
「流石は波奈崎千早、よくぞ見破ったね。」
「やはり…」
男は顔を掴みべりっと変装を解除する感じではがし、それと同時に服も飛んでいき、臍だしの服装の青年が現れた。
青年は
「ボクは黒虎の権力者の一人、厚木メル!
波奈崎千早、ボクはお前を許さない。」
「何の事だ…」
「お前が知ることはない。
お前の命は我らが神、エンジェル様に捧げられるのだからな!」
メルは懐からメリケンサックを取り出し、戦闘の構えに入った。
「何のつもりだ?」
「つまり、こうするんだよ!」
メルは千早の顔面を殴り付けた。
千早の特権なら殴られる物理現象そのものが効かない筈なのに、何故か千早の顔面にクリーンヒットした!
「ぐっ!(何故だ!何故当たる!?)」
千早は困惑しながら約5m飛んだ。
そこに追い討ちをかけるようにメルは千早に向かって走り、乗っかり、一方的に顔や腹等を殴りまくる。
「これは復讐なんだよ。
ボクと…
ボクの家族のね。」
「なん……だと……」
千早は殴られて薄れゆく意識の中で、メルの復讐って言葉に動揺を隠せなかった。
メルの家族と千早の間に何があったのか、これも後に語ろう。
千早はメルに暴行されながらも、お尻のポケットから、とあるスイッチを取り出し、メルに見つからないように、それを押した。
「(ヒカルきゅん、君の作った衛星砲、使わせてもらう。)」
「!!」
空から千早目掛けてレーザーが降り注いだ。
これはヒカルが作った人工衛星型のレーザー砲から放たれた強力な兵器だ、千早はそれを発車するスイッチを予め貰っていたのだ。
スイッチの押した場所にレーザーが降り注ぐが、千早にはそんなことは関係ない。
いち早くレーザーに気付いたメルはすぐさま千早から離れており、無事ではあったが、衝撃で少し飛んだ。
「波奈崎千早…
中々の兵器を使うね。
でも、読まれていれば意味がない。
残念だったね。」
「ふふ…」
「何が可笑しい…」
「お前、私から離れたな?」
ボロボロで傷だらけだが、その痛みは物理無視で消えている。
そして、千早は重力すらも無視して宙を足場に翔んだ。
高低差は40m
「なんだと!?」
メルは驚いていた、物理を無視できる千早の特権に、千早の無茶苦茶さに。
驚いていた
「私はな…
重力だろうと物理は無視出来るのさ…
ふはははははは!
私の勝ちだ!
厚木メル!」
大量の散弾銃をメルを含めた地面にぶっぱなした千早、しかし、メルは
「くっ」
ぶっぱなされる直前に煙玉を放ち逃亡した。
「!
何!?」
煙を散弾で攻めたが、そこにメルの姿はなかった。
「覚えていろ…
お前への復讐は必ず果たす…」
メルの捨て台詞が千早の脳裏に響いた。




