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消える、消去シリーズ

この教室から消えたい

作者: 仲仁へび




 今すぐ消えたい。


 この場から。この教室から消えたい。


 なぜなら。


 新しく入学した学校の、教室の中。


 一番最初の授業の自己紹介で、やらかしてしまったから。


 私、めちゃくちゃかんでしまった。


 笑ってくれれば良いのに、いたたまれない空気作らないで。


 かわいそうな子を見るような哀れみの視線を向けないで。


 消えたくなるわ。


 誰か私を消してくれないかしら。


 微塵も残さず消し去ってくれないかしら。


 なんて思っていたら、神様が願いを聞き届けたのかしら。


 その場にテロリストがやってきた。


 銃とかナイフを盛った荒っぽい方たちが。


 これって、ライトノベルでよくある、テロリストが学校を占拠する展開ね。


 え?


 そこまでのフォローは望んでいないんですけど。


 確かになんとかならないかなと思ったけど、物理で命を消し飛ばしてほしいなんて願ったりしてないんですけど。


 このままだと私の人生、強制終了しちゃうじゃないの!


 なんて思っていたら、神様が私を憐れんでくれたのか。


 なぜか急に超能力を獲得。


 透明になることができるようになった。


 確かに消えてる。


 視覚的に、消えてるけどもっ。


 消えたいってそういう意味じゃない!

 

 ああ、もう。


 テロリストが教室の中から生徒が一人いなくなってることに気づいて、めちゃくちゃ機嫌悪くなってるんですけど!


 何なの神様!


 私をどうしたいの!?


 救いたいの!?


 追い詰めたいの!?


 やけくそになった私は透明になったまま、廊下に出て足音を立て、テロリストの一人を教室の外へおびき出し、そのあと透明状態のまま背後からテロリストの頭部をぶんなぐって気絶させといた。


 ついでに、身ぐるみをはいで情報収集。


 さらに、学校の外にかけつけた警察たちへ内部情報を伝えたのち、警察突入の時期を見計らって、テロリストを転ばせたり、武器を奪ったりして活躍した。


 すったもんだののち、クラスメイト達は無事解放され、事件の顛末はけが人ゼロの円満解決。


 だけど、どうしてこうなった。


 私が消えたいと思ったエピソードは、皆の頭からきれいさっぱり消えてるけれども!。


 もうみんな自己紹介のことなんて忘れてるから、良かったわ~なんてならないわよ!






この作品を、読んでくださりありがとうございます。('ω')


読者さんの何かしらになっていれば嬉しいです。('ω')ノ


またお会いできると嬉しいです。(*'ω'*)


仲仁



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