さよなら魔女少女
水の流れる音が頭をよぎる。頭蓋骨が鳴るんだ。下半身が何かの物質の中に沈んでいる感じだ。視界が晴れ始めると、灰色の湿った壁が頭上に現れる。カビと腐った魚の臭いが部屋に充満し、私の鼻孔は反動する。
「おはよう、ダーリン!」楽観的な声がささやく。私は唸りながら立ち上がった。
「今何時?」私は彼女に呼びかける。
「えとー、この部屋を見つけたとき、そんなことは一番気にしていなかったんだけどね~」部屋を探すと、とても狭いアパートだった。照明器具からはほとんど光が漏れていない。壁が動いているわけでもないのに、部屋が迫ってきて、私の胸は押されているような感じがする。
「ここはどこ?」この不気味な部屋の意味を理解しようと、私は尋ねた。一緒に立っていたもう一人の少女を振り返る。彼女は悩んでいるというより、むしろ興味をそそられていた。彼女の周りには明るいオーラがあり、部屋を照らしていた。彼女は部屋の隅々まで点検し、まるで芸術作品だと自分に言い聞かせるかのようだ。
「拷問部屋......」彼女はしばらく私を振り返り、その質問に興味を示さなかった。
「拷問...?」あまりに嘆かわしい概念に、私の心は沈む。
「まったく、懲りない人だね~」彼女は戯れに文句を言う。状況を理解しようとするあまり、呼吸が乱れる。心はますます深く沈んでいく。この部屋が私にとって何を象徴しているのかを理解しようとする。何かが私の手を覆っているのを感じる。この状況を否定したくて、ゆっくりと下を向いた。温かい、とても温かい。真っ赤な血が私の白い手袋を覆っている。記憶が頭の中を駆け巡り、悲鳴を上げた。記憶が再び私の心に溢れ、叫び続ける。人々、ヒーローとしての行動、狂気...狂気。すべてが私には耐えられないことだった。シャーリーを見渡した。怒りが沸騰するのを感じる。
「あなたがやったんだ!」。私はシャーリーに向かって叫んだ。私は魔法少女になりたかった。それが私の願いだった。私は人殺しよ。
「いや、君が求めたものをあげたんだ!」彼女はくすくす笑う。自分を見下ろすと、彼女とまったく同じ格好をしている。鮮やかなピンクのふわふわしたメイド服にリボンがあしらわれている。柔らかなバラ色のストッキングが、リボンのついた桃色のスリッパを引き立てている。ただひとつ、彼女とは明らかに違う点がある:私は血まみれで、全身を血しぶきが染めている。
「こんなこと頼んでないわ!あなたはモンスターだ」私は彼女に向かって飛び込み、少しでも肉片を取ろうとした。彼女は私の背後に回り込んだ。私は唖然とした。
「記憶が完全に戻っていないようだ。助けてあげるわ!」彼女は目を輝かせて微笑む。
「この前、あなたはお父さんとお母さんの仇を討つために魔法少女になりたかったんでしょう?でも、私たちが近づく前に、あなたは私たちの目標を全世界を救うことに変えた。私の意見では、それはもっと大きな要求よ!それでも、私はそれに従ったわ!」。彼女は私に向かって歩き始めた。彼女の笑顔は気の遠くなるほど明るく、聖なる輝きを放っている。彼女が私の体を傷つける以上のことをするのではないかと恐れ、一歩後退した。
「そして、大胆かつ無私無欲に振る舞う代わりに、周囲の人々に嫉妬するようになった!本当に、私はあなたたち人間を理解できない。利己的で役立たずばかり!」彼女は私の腹から風を蹴り飛ばした。私は必死に息をのむ。彼女は続ける。「あたしはあなたに世界を与え、あなたは自分に苦しみを与えた!だから、その代償として、あたしはあなたの体を手に入れた。そして二人とも、最終的に欲しいものを手に入れたのよ!」彼女は私を平手打ちし、私の体を踏みつける。
「あなたは私と同じように弱い!」彼女はもう一度、私を叩こうとする前に立ち止まる。
「あたしがいなければ、あなたは何もない。あたし一人で、あたしだけがすべてなのだよ」彼女がこちらに歩いてくるので、私は体のコントロールが効かなくなった。彼女は私に向かって歩いてくる。彼女の思考が私の思考に重なるのを感じる。頭が空っぽになり、体が自分のものでなくなった。
もう一度。
暗くて申し訳ない。インスピレーションを得たとき、ちょっと楽しすぎたんだ。皆さんの感想はいかがですか?読んでくれてありがとう。(^_^;)