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7.(今世の)母はスリムだった

 と言うわけで出口を見付けたけれど。


 んー。

 取り敢えず外に出るか。

 それにしてもこの穴、ほんと小っさいな。

 どうやら私の母はスリムだったらしい。


 私?

 余裕で通れるよ。

 こちとら生まれて体感2日めのベイビーやぞ。


 穴を潜って。

 いざ、光の世界へ!



 (くら)っ!?

 というかまだ洞窟の中じゃん!


 私の居たところは洞窟の一角に過ぎなかったってこと………?

 えぇ…何ソレ…。

 確かに外に繋がってるなら穴から光でも漏れてるはずか…。


 あー日光を浴びたい。



 取り敢えず出口を探して進む事にする。

 お腹が空いたから。

 まだ卵の殻しか食べてないんだ、仕方ないだろ。

 今なら雑草でも食べられる気がする。


 で、右と左、どっちに行くか、だ。

 はいということで、舌をチロチロと。


 なるほどなるほど。

 右だね。

 フレッシュな匂いがする。

「どんな匂いだ」とか言うツッコミは受け付けない。

 強いて言うなら、水と土と青臭い匂い?

 フレ…フレッシュ?

 フレッシュって何だろ。



 お、ちょっと明るくなってきたか?

 良かった、右で正解だったっぽい。


 ん?

 なんか前に小さく光っているものが……。

 出口だ!


 待ってろよ日の光!

 今行くか……


「キィー!」

 ん?

 えっーと。

 上か!


 見上げると、寝ているコウモリの大群がいた。

 百匹ぐらい?

 ハッキリ言ってちょっと、いやだいぶキショい。


 そのコウモリの大群、一匹が鳴いたせいで、他のコウモリが起き出している。

 それを私はボーっと見ていた。


 その時、はじめに鳴いたコウモリが。


「ギャイイィィィーーー!」


 と声をあげた。

 何だこの耳がキーンってなる高音は。

 黒板に爪をたてた音の5倍ぐらい酷い。

 最悪な事に、その声により他のコウモリが起き出している。


 取り敢えず、撤退!


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