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5.見つけたもの

 さて、この洞窟を見るとは言ったけれど、どこから見ようか。


 うーん、見た目何もないし……。

 やっぱり、ここから出たほうが良かったのかな。

 ま、いっか。

 外に何かが居るかもしれないしね。

 何かは…何かだよ。


 命だいじに。

 これ大事。


 まあ取りあえず、壁沿いに見ていくか。

 時計回りに。


 これは最近…というかさっき気付いたこと何だけど、私の身長って結構低いと思うのよね。

 必然的に死角も多くなるよね。

 あるモノも見付けられなくなるのよね。

 悲しいよね。

 はぁ。


 今のところはなんもないな。

 ほんとになんもない。

 ありがち?な、何と壁に壁画が!的なこともない。


 う〜ん、選択ミスったか?

 やっぱりこの洞窟から出て探索したほうが…


 ああっ!?

 うぇ!?

 冷たっ!?


 あっ…。


 なんだ……。


 よかった………。


 三分の二ぐらいこの部屋を見ただろうか。

 壁の隅に、結構な量の水が溜まっていた。


 そこに私は落ち…ては無いけど、体の一部が水に浸かった。

 落ちたらソレは転○ラ。


 私は急いで水から出る。


 それにしても、すごくビックリした。

 今も心臓バクバクだよ。

 考え事してて全然気づかなかった。


 気を引き締めないとだめだな。

 こんな事じゃ他の生き物に、なすすべなく食べられてしまう。


 けど。


 んー。


 ま、きっと大丈夫でしょ。


 ちょっとしたハプニングは起きたけれど、結局大量の水は見つけることが出来た。


 それでいいじゃん。

 でしょ?


 この話は結論が出たし、せっかくだし残り三分の一も見るか。

 なにが「せっかくだし」なのかって?

 正直いってもう水は見つけたし、これ以上この部屋を見ても意味がないからだよ。


 食料?


 よく考えてみれば、私が今ここにいるってことは、これまで私が入っていた卵が誰にも食べられ無かったってことになる。

 つまり私以外でこの部屋に誰かが居るとしたら、そこそこ柔らかいヘビの卵の殻も割れないような…それこそ虫みたいな食べても全然お腹が膨れないものになるんだよね。


 お腹が膨れない以前に虫なんか食べようとも思わないけど。


 ダメだ、何でも考察したくなる癖が出た。

 私、漫画とかの考察するの好きなんだよね。

 いやこれは現……


 はっ!

 いかんいかん、話が逸れた。

 私が結局言いたかったことは、多分この部屋に食料なんか無いってこと。


 植物ならあるかも……いや、無いな。

 なんてったって此処には土が無いもの。


 おっ全部回れたか。

 結果は、あるのは岩ばかりで他には何も無かった。

 もちろん食料も無かった。


 もう少し早くここに食料が無いことについて考えていれば……。


 ちくせう。

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