2.せめてライオンが良かった
うっわ人外転生って何もうヤダー。
普通、異世界転生と言ったらまあ、チートするじゃん?
人の姿で。
人の姿で!
それが?
人外だと?
いやまあ面白いよ?
魔物が主人公の小説も。
私けっこう好きだし。
だがな!
見るほうは面白くてもな、転生してるほうはたまったもんじゃないのよ。
はあ。
まあ、せっかくの異世界だし、楽しまないとね。
これでも私、異世界に転生したいな〜と思った事があります。
◆◇◆
はい、ということで〜自分が何になってるか確認したいと思います。
……まあ、大体予想は付いてるけどね。
まあ、いやだって、ねえ?
ちょっと地面の感触がさ……。
――――人間、認めたく無い事とかがあるわけよ。
例えそれがほぼ正解だったとしても。
まあ、見るか。
私が思ってるやつと違う可能性もあるわけだし。
違うかったらいいな〜。
え〜っと。
自分の姿がうつるところ、うつるところ…。
あ、あそこに水たまりが。
鍾乳石だっけ?
そこから水が伝って、下に水たまりが出来てる。
ということで、移動。
ズリズリ。
ズリズリ。
なんだろうね、この音。
何かが這うような音だね。
多分、発信源は私だね。
はははは、は…。
まあ、そんなこんなで水たまりに着いた。
という事で、覗きたいと思います。
えい!
…………。
……。
…。
ふっ。
自分の予想が当たってたことに、こんな悲しくなることってある?
私は初めてだよ。
どうもヘビですありがとうございます。