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10月6日 木曜日

 今日もう、なろう読まないの諦めよっかなぁ……なんて考えてたんだけど。


 塾の先生が熱く語っててさ、俺も頑張ろぉ!って思った。


 水飲みすぎて吐きそう。


 なんか、凄く勉強したって話だった。




 あれぇ…忘れてるぅ……。


 ちゃうんよ、俺の脳みそどうでもいいこと覚えるの専用なんよ。


 なんか、まず、勉強時間の質を上げたんだって。


 例えばさ、だらだらなろう読みながら勉強して12時間と、全力で頭使って12時間ってかなり違うじゃん。


 それを、厳密にストップウォッチで計ったらしいのよ。トイレに行く時間とか、教材変える時間とかを、これは勉強時間に含めていいのか?否!みたいな感じで。


 あと、1日だけ12時間勉強するのと、1日平均12時間勉強するのは、後者の方が圧倒的に難しいじゃん。だって継続しなきゃダメだから。

 で、後者の方を友達との勉強時間比較に使って、自分を焦らせたりしたらしい。


 あと、お前は本当に死ぬ気で頑張ったと言えるのか?とか、血反吐を吐いてからが本気で勉強したって言えるんじゃないのか?みたいなことをノートに書き殴ったり。


 で、速く噛んで食事の時間を減らすとか、風呂の中でうおおおおって動いて体の芯を温める時間を早くするとか、色々なこと削って勉強に費やしたんだそうな。


 で、一月には1日平均15時間くらい勉強してたらしくて、これは誇張とかじゃなくてちゃんと記録にとってたものなんだけど、すごいなぁって思った。


 俺が今まで生きてて本気でやったなって思ったことないんだよね。


 持久走の最後の全力ダッシュとか、運動会で全力ダッシュとかはちゃうよ?


 継続して本気になったことはなかった。


 他の物事を投げ捨ててまで、真剣に取り組んだことはなかった。


 みんな1個くらいあるだろ。


 わかんない。案外ある人の方が少ないかもしれない。


 本気を出すって、凄く体力の要ることだもんな。


 それこそ生死の境に走馬灯みるみたいに、そこでやっと脳の本気を出すくらいだもん。命の危険なんてないもんな。


 極端な例かもしれないけど、そう間違ってはいないはず。


 そう考えるといい経験じゃないか。


 ここで血反吐吐いておいたら、小説の主人公が血反吐吐いて努力するときのシンクロ率が上がるぞ。


 やっぱ自分の経験を基にしないと、想像だけじゃ限界がある。


 それに俺好きなんだよね、努力を人に見せないで成果だけ人に魅せる人。


 かっけぇじゃん。


 努力を人に見せないって凄いことだぞ。


 だって人に見せれば褒めてもらえるんだぞ。天才の一言で済まされないんだぞ。なにより心に寄り添ってもらえるんだぞ。


 全部人として甘美過ぎる誘惑だよ。


 それを耐えて、同情を誘わず、孤高に生きてるんだ。


 最高にかっけぇじゃん。




 嗚呼、覚悟は決めた。


 ここでやらなきゃ何時出来る。


 これっぽっちの山で足止めくらって情けない。


 こんなことも出来なかったら何が出来るんだよ。


 俺が憧れた主人公たちは断崖絶壁駆け上がってんだ。


 そんなんじゃ顔向け出来ないだろ。


 何時だって格好いい主人公(英雄)たちを読んで(視て)きたろ。


 心を燃やそう。


 身命を賭そう。


 俺の人生は昇華する。


 格好いい英雄への第一歩だ。


 つづく

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