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8月28日 日曜日

 昨日も書いたんだけどさー、鳥の雛埋めたんだよねー。


 今も鮮明に思い出せるよ、内出血したのか背中と顔の上が青くなってるのよ。


 お腹の方は普通にピンクっぽい肉の色なんだけどねぇ。


 最初タイルのとこにいて、枯れ葉かと思ったんだけどさぁ、脚と小さな小さな翼が生えててさぁ、雛だって気付いた。


 俺が枯れ葉だって思ったようにわかりにくかったし、かなり踏まれやすいとこにいたから移動させなきゃって思った。


 でも、素手で触るのは無理だったねぇ。


 病気が怖いーとかも思ったけど、根底にあったのは気持ち悪いからだよね。


 近くのコンビニで急いでポケットティッシュ買って、まず3枚雛の体が見えないように覆うように被せた。


 腹側が肉々しくて気持ち悪かったんだよ。


 3枚重ねたらどこかわかんなくなっちゃったから、もう1枚重ねた。


 持ち上げられたんだけど、ティッシュの端っこで持てちゃったから感触がないように持ったよね。


 で、巣があったと思われる木の下いって土を掘った。


 掘るものなかったからしょうがなく素手で。

 そもそも人工的な花壇というかなんていうかわからない感じだったから、素手といっても石使ってたけどね。


 その間もティッシュで包んで雛が見えないように。


 掘り終わって埋めるとき、ようやくしっかり見た。


 背面が青紫に内出血していて、目をつむっていた。


 翼は一センチくらい、羽毛は生えてなかったけど鳥肌で、くちばしも小さいながらしっかりあった。


 雛を穴に置いて土をかけた。


 少し穴の深さが足りなかったけれど、蓋をするように石を多めにかけて見えないようにした。


 俺はこの雛をかわいそうだとは思わない。いや、かわいそうではあるが、自然の摂理の中の出来事だと思っている。


 もし都会のタイルの上に落ちなくとも、巣から落ちてしまった雛は土の上で死ぬだろう。当たり所がよく、死ななかったとしても他の動物に食われる確率は限りなく高い。


 だからこそ、俺は仕方ないことだと思っている。


 自然とは、厳しい世界だと思っているから。




 それに比べて人間はどうなのだろうか。


 先進国を見る。


 赤子の頃死ぬことは少ない。


 命の危険は自然と比べて限りなく低く、大人になるまで安心安全な生活が待っている。


 自身が身を危険に晒すことなく、スーパーで買った動物の一生を貪る。


 嗚呼、人間はなんと楽な暮らしをしているのだろう。




 なんでそんな人間が自然に生きる動物を弄べるのだ。


 どうして家畜などといって蔑みながら、食べるために育てることが出来るのだ。


 今まで捨てた食品にはどれだけの一生が詰まっていたのだ。


 それほど穢れた存在なのに、どうして自分の手を穢すのを躊躇うのだ。




 俺はもうわかんないよ。


 昨日もそうだが、これを書いてると泣けてくる。


 なんでかはわからないがどうしようもなく泣きたくなるんだ。


 人間なんて滅んでしまっても構わないだろうよ。


 犬や猫、輸入されたペット、家畜として生きている動物たち、全て人間による被害者だがそのくらいだろうよ困るのは。


 それらも自然の摂理に基づいて、朽ち果てるなり子孫を残すなり強く生きるだろうさ。




 自然に対する美化をしすぎなんだろうか。


 他の動物でも同種族内でのいじめなどはあると聞く。


 だが人間よりはマシだろう。


 言葉で、体格で、精神的に、ミサイルで、核で、同種族同士殺し合ってる種族がこれ以上いてたまるか。


 悲しいよ。


 もう理由もわかんない。


 でもとにかく悲しいんだよ。




 そういって俺は今日も肉を、魚を、貪るんだ。


 人間さえ滅びればこんなこと考えなくてすむのになぁ。


 つづく

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