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〜思いは、空虚で。届かない〜
…視界は赤い霧で覆われている。
何も…見えない。床も、壁も天井も。…自分の姿も。
そして…微かに悲鳴が聞こえる。
俺は…何故か冷静にそこへ歩いていく。
「…で……殺し…………」
「……らな…………………」
やはり何も見えない。
そして…断末魔。耳を壊さんとばかりに響き渡る。
臭いが鮮明になる。
血の匂いが。鮮明に。初めて嗅いだ香りなのにわかってしまう。
そして…夢はそこで終わった。
〜First scenario fantasy〜
連載予定?