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First scenario fantasy  作者: イクス
1章
1/2

〜思いは、空虚で。届かない〜

…視界は赤い霧で覆われている。

何も…見えない。床も、壁も天井も。…自分の姿も。

そして…微かに悲鳴が聞こえる。

俺は…何故か冷静にそこへ歩いていく。

「…で……殺し…………」

「……らな…………………」

やはり何も見えない。

そして…断末魔。耳を壊さんとばかりに響き渡る。

臭いが鮮明になる。

血の匂いが。鮮明に。初めて嗅いだ香りなのにわかってしまう。

そして…夢はそこで終わった。





〜First scenario fantasy〜

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