返事
始めは麗衣視点になります。
途中から郁視点に変わります。
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ここは1年2組の教室。
あの日、先生の頼まれごとを片付けて帰ろうと思ってた時に坂東先輩に告白された場所。
いつもはもっと賑やかな校内も今日は残っている生徒がほとんど居ないのか廊下からは雨が響くの音しか聞こえない。
教室の電気はついているがカーテンは閉められていてどこか薄暗い。
相手を傷つけてしまうのが怖くて返事を先延ばしにしていたが今日は返事をするために私はここで坂東先輩を待っていた。
カバンを廊下側の一番後ろ机の上に置き
私は窓側の一番後ろの席、私にとって一番落ち着く席に座る。
緊張をほぐそうと深呼吸をしていると教室の後ろのドアが開き坂東先輩が入ってきた。
先輩はドアを後ろ手で閉め私が座っている机のところまでやってくる
「こんにちは。・・・返事を聞いてもいいかな?」
「はい。・・・私にはずっと前から好きな人がいるんです。・・・だから先輩とはお付き合いできません。」
私は先輩の目を見てしっかりとそういった。
「・・・そっか。それは残念だ。」
「はい。・・・ごめんなさい。」
今度は、返事が遅くなってしまったことも含めて頭を下げた。
先輩は何も言わず雨の音だけが私と先輩の間に響く。
わずか数秒の時間がとても長く感じた。
「坂東先輩?」
私は何も言ってくれない先輩に不安になり少し頭を上げ先輩に問いかける。
するとそこには、前に私に告白してくれた時とはまるで別人のような顔をした先輩がいた。
「…君はどうしたら僕の事を好きになってくれるのかな?あんな奴より僕の方が良いよね?
君もそう思うだろ?僕の方があいつより君を愛してるし絶対に幸せにできる。
あーわかった。まだ緊張してるんだね?
そんなに畏まらなくていいよ。
これからはずっと一緒なんだからさ。」
「・・・え?何言ってるんですか?」
「何って君のことだよ。
あんなくだらない雨宮なんかよりも僕の方が君にあってる!
君の運命の相手は僕だ。
だから君は僕の傍にずっと居ればいい。
それが、君の一番の幸せだ・・・」
表情も態度も言葉遣いも何もかも豹変した先輩に恐怖を感じた麗衣は逃げようと教室の後ろのドアへと立ち上がり急ぐ。
けれども、すぐに手をつかまれ後ろの壁へとドンッと押さえつけられてしまった。
麗衣の必死の抵抗も男の人には敵うわけもなく逃げられないように坂東はさらに力を籠める。
「・・・嫌。・・・やめて。・・・離して。」
「大丈夫だよ。
あんな奴のことなんかすぐに忘れるから。
君は僕だけを見てれば良いんだ。」
怖い、誰か・・・助けて・・・。
怖くて腰が抜けてしまった私は小さな声しか上げることができなった。
「郁。助けて・・・」
「あ!!?まだあいつの事言ってんのか!!お前はもうおれのだって言ってんだろ!!
・・・もう体に覚えさせるしかねーようだな。」
完全に頭に血が上っている坂東は最悪なことを言い麗衣を無理やり従わせようとする。
坂東の手が麗衣に伸び制服の裾をまくり上げる。
麗衣のしなやかでくびれた女の子らしいおなかが露わになり、ライトグリーンのかわいらしいブラも見えてしまっている。
ただひたすらに怖くてもう声も出なくなってしまった。
そんな私の目からひとすじの涙が頬を流れた・・・
「麗衣!!」
バンッと教室のドアが勢いよく開き郁が姿を現す。
「お前、麗衣に何してる。」
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校内を駆け回っていた郁は前に麗衣が告白されたと言っていた教室の事を思いだし1年2組の教室に急ぐ。
「麗衣!!」
教室のドアを開けると坂東が麗衣を壁に押さえつけていた。
坂東の手は麗衣の制服に伸び捲り上げ麗衣のかわいらしいおへそやくびれたおなかが露わになりライトグリーンの下着も見えてしまっている。
「お前・・・麗衣になにをしている」
麗衣の頬のには涙の流れた跡があり無理やり迫ったことを確かにしていた。
それを見た郁は久しぶりに怒りが込み上げてきた
「ん?何って普通にイチャイチャしてるだけだよ。それにもう彼女は僕の物だ君は消えろ。」
この状況は誰がどう見てもイチャイチャしてたなんて生易しいものなわけがない。
それでも、白を切る坂東にさらに怒りが高まるのを感じる。
「・・・そうかよ。よくわかった。じゃあ今すぐ麗衣から手を離せ。イチャついてるだけなら手を離しても問題ないだろ。」
今すぐ殴りたいがまだ麗衣が坂東の傍にいるので我慢し僕は話しかける。
「君には関係ないことだ。さっさと消えろ」
麗衣は声を出すこともできないのだろう。
ただひたすらに僕に目を向け助けてと言っている。
「・・・無理やりじゃあないと女も手に入らないような奴が何言ってんだ。いいから離せよ。」
「あ!!?なんだと!!?・・・あ!おい!」
郁の煽りに対し激怒した坂東が麗衣を押さえつけていた手を話す。
麗衣はすぐさま逃げ出し郁へと駆け寄った。
「・・・ゆ、ゆう。」
「麗衣。もう大丈夫だ」
とても怖かったのだろう。
麗衣は体を震わせ僕を呼ぶ声も涙声になっていた。
そんな麗衣に僕はカバンを持もたせ背中を押しを先に教室の外へと避難させてドアを閉める。
「麗衣。先に昇降口に行っててくれすぐに追いつくから。」
「おい!何やってんだ!」とさっきから騒いでいた坂東に向き直り僕はゆっくりと近づく。
「うるさい。黙れよ。」
「お前のせいだ!もう少しであいつを物にできたのにいい加減しろよ!謝れよ!」
・・・麗衣を物扱いしている事にも腹立つがまず僕の大切な人を傷つけたことの方が許せない。
坂東の胸ぐらをつかんだ郁は
「黙れって言ってんだろ。・・・次に麗衣を傷つけたら俺はお前を絶対に許さない。」
本当ならもうとっくに手が出ていただろう。
それでも、郁が手を出さないのは麗衣に相手を傷つけたことがバレて麗衣が悲しんでしまうかもしれないからだ。
もうこんな奴と話してること自体が嫌になり僕は坂東から手を離しドアへと向かう。
まだ何か言っている坂東の事など無視をして僕は麗衣を追いかけた。
気分を害された方は申し訳ありませんでした。
坂東はくそ野郎です。
感想や評価も受け付けてます。
よろしくお願いします。
次回の更新は、作者が風邪をひいてしまった為に不明です。
なるべく早く治します。
本当にすみません。
古川瑛瑠。
※瑠華が麗衣の事を言うときに漢字だったのをひらがなに変更しました。




