48 親愛の証
あ、そうだ。これ聞いとかなきゃ。
みんなまったりしてるってことはたぶん、そういうことなんだろうけど。
念のため、確認しておかないとね。
「あの、旅は……?」
「今日出るのは無理だな。明日。明日の朝、ここに集合しようぜ」
「ここで? あ、そっか、アキラが来れないか」
「アキラはまだ王城の外に出たことがないんだぜ」
「ふむ。問題ない。宿をもう一日取って出直そう」
みんな、俺のために……すみません。
いや、ここはありがとうって言うべきか。
「ありがとう」
「ふふっ、いいってことよ」
「構わない」
「気にしないよ」
「まったく……おまえとはうまくやってけそうだぜ」
ランディはニヤリとして、今度はかなり手加減して背中を叩いてくれた。
ええっと、ここでは親愛の証に背中を叩くことはデフォルトなんですか?
さっき涙目だったの、気にしてくれたんだろうけど。
俺も、ランディの背中を叩き返す。
腕力の値は低いけど、一応二十歳の力を食らえー!
「軽っ……おまえ、腕力少し鍛えたほうがいいぞ」
「素の腕力のほうね。まあ、それを鍛えるとステータスのほうの腕力も上がるんだけど」
失礼な……!
腕力は確かに100もないけど……ってこっちステータスのほうか。
ややこしいよ、リーン!




