43 女神、加護をくれる
降臨式は、俺の推測通り、審判の間で行われた。
俺が散々、ファイアを唱えたり、イーゼルをぶっ壊したり、無属性魔法を使ったり、動くイーゼルに狙いを定めようとしたりした部屋だ。
でもいまは、神殿と同じような荘厳な雰囲気が流れている。
「バートランド・スカイ」
「はっ」
「セシル・ブレイカー」
「ここに」
「フェイト・マール」
「御前を失礼します」
「エルリック・グリーン」
「……」
「アキラ・シシバ」
「は、はい!」
あ、少し声が乱れちゃった……恥ずかし。
もう、こういう公式の場っていうの?
卒業式か入学式でしか体験したことないんだもの! 仕方ないじゃん!
目の前には王さまと神官長がいる。
その間にいる若い人は誰だろう?
「そなたたち五名に、女神の加護を授ける」
「……女神プリエールよ。この者たちに魔王と戦う力を! 慈愛の加護を……!」
急になにかが動く音がして、頭のてっぺんが太陽に照らされた。
降り注ぐ光。
こういう雰囲気だと、あの神官長も神聖な人物に見えるから困る。
とか思っていたら、なんかこっちを見た気がする。
バレてた……? いやいやまさか……冗談だろ。
以前、ランディが俺のことスペック高すぎとか言ってたけど、冗談じゃない。
こっちの人のほうがよっぽどスペック高いよ!
「この度の加護は、インフィニート!」
「旅立つ勇者たちに、永遠の戦いが約束された!」
「我々は負けぬ!」
「我々は負けぬ! 魔王を打ち倒すのだ!」
なにこれ……カルト宗教? こわい。




