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33 魔王討伐、その後は?
天窓のある部屋――スカイライトというらしい――に戻ってくると、俺はそっと息をついた。
リーンは少し用事があると言って席を外している。
「あー緊張した」
神官長……すごい迫力の人だった。
顔はなんか女性が好きそうな綺麗な感じなのだが、全然近寄りたい雰囲気がしない。
俺が男だということを差し引いても、嫌味しか言われなさそうな。
絶対、恋愛に移行しないというか。
あの人、そういう感情あるの? ってぐらい。
ただ、リーンにはちょっと興味深そうにしていたのが気になった。
からかうのが楽しい、って感じの表情で――。
好きとはまた違うんだろうけど、気になる。
リーンはリーンで、俺のことは興味ないって言ってたし……って違う!
なに考えてんだろ、俺……。
リーンのこと心配してたはずなのに。
最優先課題は、魔王討伐。
それが終わったら……俺は。
どうするつもりでいるんだろう。




