翌日…
翌日、午前七時ごろにむっくりと二本木さんが目覚めると横で寝ていたはずの女性に化けた狐の姿はなかった。
二「(あれ?雲雀さんはもう帰っちゃったのかな…)」
そう思いながらリビングへ向かうと、ソファに腰かけて朝の番組を見ている女性に化けた狐がいました。
二本木さんはコーヒーを飲みながら質問をした。
二「あら、雲雀さん。早起きしたんですね。いつもこんな時間に起きるんですか?」
狐「いいえ、今日は特別なんです。私、夜行性なんで、いつもは夕方ぐらいに起きます。」
二「フーン、そうなんだ。」
その後、二人っきりでテレビを見ながら、二本木さん特製のフレンチトーストとカフェオレを食べた。
そして、朝食を済ました後に女性に化けた狐は普通の狐に戻り、トコトコと玄関のほうへ向かった。
二本木さんも玄関に行き、別れの挨拶をした。
二「今日は本当に楽しかったよ。まだ会えますよう心から申し上げるよ。」
狐「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」と頭を下げて、お礼を言った。
雌の狐はそのまま山のほうへ帰って行った。
二本木さんは最後まで見送った後、自家用車のベンツGクラスに乗り、同じ町の中にある篠桝という地域に住む旭が丘 弥宏さんの所へ向かった。
彼の住んでいる篠桝という地域は、藤茂町の南にあり、特に二丁目は団地になっており、彼はその二丁目のところに住んでいる。
そのため、家の中は少し狭いものの、3LDKになっているので広々に使える部屋になっている。
そんな彼の部屋は、少しスタイリッシュよりになっていて、話によるとブランド品を少し持っているという。




