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一日限りの彼女  作者: ケバブ職人
4/10

推測する二本木さん

そして、ついた後に二本木さんは何がを気にして

二「ここの家具は一段と違うぞ。何せ、ここにあるものはイタリアのブランド『シリック』だから結構金食ったわ。」と自慢げに言った。

すると、女性に化けた狐は機嫌を直し笑顔が戻った。

しかし、二本木さんは疑問に思った事があった。

二「(雲雀さん、なんで金の話しか耳に貸さないんだろう…

今までの来客の中では滅多にご覧にならないぞ。

もしかして…いや、そんな訳が無いよ!

なぜなら、一回だけ人に化けた狸を招いた事があるが、その時金の話はそこまでしなかったぞ。

…まさか、私が気にし過ぎているだけなのかな…)」

すると雲雀さんが心配そうに声をかけてきた。

二本木さんは慌てて壁に飾ってあった振り子時計を見て、午後6時になっているのを確認して

二「ああ。そうだった!夕飯の事を考えていたのです。私はキッチンに行くので、テレビを見るなり好きに(くつろ)いでください。」と言いながらキッチンへ向かった。

女性に化けた狐はチンプンカンプンになっていたが、ソファに座りテレビでニュース番組を見ながら夕飯が出来るのを待った。

一方、二本木さんはキッチンでこっそりと(つぶや)いた。

二「私があんなこと言ったからには、料理しないと…炒め物でいいや。」

そして、冷蔵庫からキャベツと玉ねぎを取り出して切り始めた。

七時半頃に夕飯が出来て、おかずをダイニングテーブルへと運んだ。

出てきたのは、キャベツと玉ねぎともやしと松阪牛と舞茸の炒め物だった。

そして、一緒に食事を済ませた。

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