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第一振り 非日常の始まり

ヒュン!ヒュン!ヒュン!

「せいっ!はっ!たぁっ!」

夕方の武道場に素振りの音がが響くとともに声が聞こえる

誰かが木刀を振っている

それも何度も繰り返し太刀筋を確かめるように振っているのはまあ俺だ

俺の名は荒井剣侍 16歳 高校1年 

黒髪顔は中の中特徴は瞳の色が赤いぐらいでその他は至って普通の高校生である

ちなみに彼女募集中だ


(ふう・・・そろそろやめて帰ろうかな)

時刻はすでに5時冬なので武道場の窓から見える外はもう暗い

道着を脱いでシャワーを浴び外へ出ると

口から白い息が立ち上る

(体動かしてるから気にならなかったけどやっぱ寒いな・・・・)

月は12月空気がしんしんと冷えて風が当たる肌が痛いほどだ

今日は今年一番の寒さらしく母さんがもしかしたら雪が降るかもしれないと言っていた

早く家に帰りコタツに入りたい

武道場から家まではだいたい7分ぐらいの道でいつも歩きで通っている


通りを歩いているとふと少女に目が止まった

黒髪の美少女だ

年は同じぐらいに見える

まあそれぐらいなら可愛い子だ一生縁はなさそうと思うぐらいで視線を外しただろうが

俺が注目したのは瞳の色だ

俺自身赤目なのもあり気になったその色は銀色だった


顔は普通に日本人顔なのだが瞳だけ銀色その部分にすこし親しみを抱いた

まあ親しみを抱いたとしても抱くだけで声はかけない

ヘタレである


そしてその子が道を曲がり通りから姿を消す

可愛い子だったなーと思いながら歩き出そうした時

ふと違和感を覚えた

武道を長年習ってきたお陰なのか勘がいい

第六感ってやつだろうか?

まあその勘が違和感を覚えさせたのだ

その違和感の正体が気になり

あたりを見渡すとツリ目の赤い髪をした男が道を曲がって行くのが見えた

その曲がった道はさっきの美少女が曲がっていった道だ


その男の歩きは俺からは何らかの武術を使える足運びに見えた

そしてその男の手には包帯で巻かれた棒のようなものが握られていた


目つきといい足運びといいなにやら引っかかったのですこし後を追ってみると

さっき曲がったばかりだというのに男がいない

そして先程の少女も


(なんか怪しいなうし!探してみるかなただ木刀は出しておこう)

ケースからいつでも木刀を出せるようにし

裏路地を探していると声が聞こえた


「・・・・・帝具・・俺・・・ろ・」


俺はその途切れ途切れの声が聞こえた方に音がならないように近づく

そこは袋小路になっており行き止まりの方には先ほどの少女がいた


「お前なんかに私を使わせるもんですか!」

「いいやお前は俺のものになるべきだ!」

「ならない!私は私が認めた人にしかついていかない!」

「俺は強いそんな強い俺に使われる本望じゃないか

誰よりも俺を選ぶべきだ選ばなければ力ずくでも」


そう聞こえてきた時にはもう体が動き出し少女と男の間に割り込んでいた








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