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「理解不能だ。まったくもってね」

「お前だってイケメンを見ていたいだろ?」

「別に見ていたくないよ。それに、この世界のどこにイケメンなんているんだい?」

「いるだろ」

「どこにさ」

「目の前にいるじゃねーか」

 場がまた凍りついた。

 銃の表情は固まったままだ。

「あはは」

 首に力の入った硬い動作で聖奈人から眼をそらす。

「おい、こっちみろよ」

「あは」

「なんで眼をそらすんだよ」

「えへ」

 笑ってコメントすることを上手く躱す。ついでに誤魔化しにかかる。

 しかし、聖奈人はしつこく食い下がって引かない。

「おいおい、もしかしてお前は俺がイケメンじゃないといいたいのか?」

「この際言わせてもらうけど、君のその自信はどこから湧いてくるのさ。本当に人と話すのが苦手なのか疑わずにはいられないよ」

「俺はあがり症も発症してるからな。誰かと一緒にいるとテンパって無駄にテンションがあがってしまうんだ」

「難儀な性格だね」

 銃が口に肉を運ぶ。口内に脂っこい肉汁が広がった。

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