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火縄家での話Ⅱ
と、話も纏まらぬうちに洗い物が終了。
結局何も思いつかないままに考えるのをやめてしまった。
手についた泡を洗い流し、横着をして制服のズボンで手をふく。
「次は洗濯物……か?」
洗濯物も取り込んでやりたいが、流石にそれはまずいだろう。
あんな世にもおぞましい姿をしているとはいえ、中身は乙女なのだ。
何より、聖奈人の脳内でそれはやめた方がいいとアラートを鳴らしていた。
下着などを勝手に触ってフルボッコにされるなんて未来が容易に想像できる。
とりあえず、銃の様子を見に行こう。
先ほどその辺に脱ぎ捨てたブレザーを拾い、袖は通さず肩に羽織るだけ羽織った。




