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始動。
「もう無理!あいつ締め上げる!!」
「落ち着いてって言っても流石に今日のはな~。」
HRも終わり、それぞれ帰り仕度をしているとマオは怒りに燃えていた。
原因はそう、馬鈴薯だ。
「消し飛んでほしい。」
「ハッ…!奴に終幕をプレゼントするってどうですか。」
「厨二か。」
「でもなぁ、終幕プロジェクトだとパクリみたいだし…。」
ブツブツとキャリーが一人で何か企んでいるようだ。人の話を聞いてくれよ。
「流石のマーキュもそろそろウザくなってきた。」
「流石のキャリー、いい事思いついた!」
「あぁ、綺麗な空だなぁ。」
「閃いた!!『蒼空プロジェクト』ですね、わかります。」
なんのこっちゃ。人の話を全く聞かないキャリーを横目に窓から空を眺める。
雲ひとつの無い青空。
「澄み渡る蒼空の清々しさのように、君の血液も爽やかに吹き飛ぶと・・・いいね!!」
「おう、そうだな。」
キャリーの発案。マオの発言。マーキュの絵心で蒼空プロジェクトが始動した。
(高校生にもなってまさかこんなことやるとは思っても無かった。類は友を呼ぶんだねー。)