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「私、龍のこと好きだな・・・・・・。」
あの日から、私の目は龍を追っていた。
あの日、龍は私を家に送ってくれた。
家に着いた時、突然龍が呟いた。
「後、三日だな。」
「えっ?」
その声はとても小さく、私は聞き取る事が出来なかった。
「紗奈!今日の放課後、体育館裏に来てくれ!」
窓から遠くを見ていた私に、突然後ろから声が掛かった。
その声の本人は、神林龍!!
―カァーッ!!
私は一瞬にして、自分の顔が赤くなるのがわかった。
今さっき、《好き》だと思った本人がいるのだから!!
「ぅん!わかった。」
私は、恐る恐る龍の方に顔を向けながら言った。
「じゃあ、あとでな。」
そう言ってその場から立ち去った龍の顔を私はチラッとしか見れなかった。
その顔はとても真剣な横顔だった。
―放課後
「何の用、こんな所に呼び出して??」
私は先に居た龍に言った。
「・・・憶えてる?ここ、俺が3ヶ月前に紗奈に告った場所。
あの日からもう、3ヶ月経ってるんだぜ。」
龍は私に背を向けながら言った。
「うそぉ!?もう3ヶ月たったんだ。
以外と早かったねぇ。。」
私はしみじみ言った。
「俺は3ヶ月前のこの日、ここで紗奈に告ったんだ。
だから、返事はここで聞きたかったんだ。だから、ここに呼び出したんだ。」
「そぅなんだ。」
「好きだ、紗奈!!俺と付き合ってくれ!!」
龍はこっちに振り返り、言った。
「・・・プッ!プププッ!!」
私は笑ってしまった。
これでも小さい声で笑ったつもりなんだけど。。
「なっ、何で笑うんだよ!失礼だろ。」
龍はビックリした声で言った。
「だって、顔を真っ赤にしながら言うんだもん!可愛くて!!」
「だからって、笑う事ないだろ。。で、答えは??」
龍はふてくされたような声で言った。
「龍の事、最初は何にも知らなかったけど、龍といろんな事して、
それが楽しくて、龍と一緒にいると、心がワクワクドキドキしてるのがわかったんだ・・・」
私はゆっくりと話し始めた。
「いつのまにか、もっと龍と一緒に居たい、もっと龍の事が知りたいと思うんだ。」
龍は静かに聞いていた。
「だから、私も龍の事が好きだよ!!」
私の顔は真っ赤になっていた。
「・・・??
俺は紗奈のことが好き。紗奈は俺のことが好き。」
頭が混乱しているのか、龍が確認するように言った。
「って、ことは、俺達両思い!?」
「そぅだよ。」
私はやっと混乱が解けた龍に言った。
「@×※#*♯〓Å!!」
「!!」
龍は私に抱きついていた。
先は龍の日本語ではない、喜声。後は、私が龍に抱きつかれてビックリした様子。
その後、私達は手を繋いで、家に帰った。
ちょっとずつ、私達は進んでいく。
時間は、アトサンカゲツではなく、
無限にある。
少しずつ、私達は進んでいく。
3ヶ月で手を繋げたなら、3ヶ月で抱きつけるほどまでなったなら、
次の3ヶ月は何が出来るのだろう。
そうやって、私達は進んでいくんだ。
アトサンカゲツではなく、
アト無限大。
はぃ!やっと終わりました、《アトサンカゲツ》!!
頑張りました。
でも、「題名を違うのにすればょかった。」ゃ、「紗奈と龍の組が途中変わってる」など、反省もたくさん。。
この反省をぃかして、次の小説も頑張ります!!!
感想・評価、宜しくぉ願ぃします
嵩凪アリナ