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◆3

―ヒ〇シです。早く電話に出て下さい。


日曜日の朝、携帯が鳴った。

「はい、紗奈ですけど。」

『紗奈?俺、俺!!』

〔もしやっ、オレオレ詐欺!?〕

「オレオレ詐欺でしょ!?切りますから!!」

『えっ!?俺だよ、神林龍!!』

「何、龍?何よこんな朝っぱらから。

もしオレオレ詐欺だったら、犯人見つかって、

平和な日々が来るかもしんなかったのに。」

『んだよ。ひでぇーな。

なぁ紗奈、今日暇??』

「??

ぅん、まぁ暇だけど。」

『じゃぁ、十時に××公園の噴水前な!』

「はぁ!?

何でぇ??」

『来ればわかる。

じゃぁ。』


―プー、プー、プーー


何これ!?

一方的に切られたし!!

何で、十時に××公園の噴水前行かなきゃいけないのぉ!?




―××公園噴水前にて

「遅い!!

何で、言った自分が遅れるわけ!?」


そこには、紗奈がいた。

只今の時間は、九時五十分。

約束の時間より、十分早い。

龍が遅れた訳ではなく、紗奈が早く来すぎなだけだ。


「お〜ぃ!紗奈ぁ!!」

ようやく、龍が走ってやって来た。


「遅い!!」

「わりぃ、わりぃ。

じゃっ、行くか。」

「行くって何処へ??」

「遊園地に決まってんじゃん!

デートすんだよ。」

「はぁ!?聞いてないよ、そんなこと!!」

「まぁ、行くべ!!」


龍は紗奈の手を引っ張って、遊園地に向かった。




「やっと、着いた!!」

龍が感嘆の声をあげた。

「そんな歩いて、ないじゃん。

バスに乗って五〜六分、徒歩二〜三分だけじゃん。」

紗奈は突っ込みをいれた。

「なぁ、紗奈、何から乗る??」

「最悪、スルーしやがった。」

そう言って紗奈は歩きだした。

「どこ行くんだよぉ!!」

「あれ乗りたい!」

紗奈が歩きながら指差したのは〔ウォータースライダー〕。

「え”!!」

龍が驚きの声をあげた。

「女の子って、メリーゴーランドとか、観覧車とかが乗りたいんじゃないのぉ!??」

「はぁ!?

何時の話だよ。今は女の子でもああ言うの乗りたいの。」

紗奈が怪訝そうに言った。

「紗奈が乗りたいんなら。。」

「じゃぁ、行こっ!!」



それからわたしたちは殆どの絶叫系を制覇した。

夕方になり、もうすぐ帰るという時に最後に私達は

メリーゴーランドに乗った。


「綺麗だねぇ〜☆★」

「そっ、そぅだねぇ。。」

四分の一らへんまで来た。

「どうしたの、龍??

顔色悪いよぉ??」

「だ、大丈夫だと思うから。。」

龍の顔は頂上に近付くにつれて青くなっていく。

「もしかして龍、高所恐怖症??」

「・・・。」

〔図星かよ。〕

そう突っ込みを心の中でいれた。

「大丈夫なのぉ??

何で、言ってくれなかったの??」

「外見なければ、たぶん大丈夫。

紗奈が笑顔だったから。。

紗奈に楽しんでもらいたくって。」

「そんなぁ。

私、一人で来てたら、つまんなかったよ。

龍と来たから楽しめたんだよぉ。

龍がいなかったら、つまんなかったよ。」

そんな事を言ってるうちに私達は、地上に着いた。




「大丈夫、龍??」

「おぅ、もう平気。

土に足着けばこっちのもんだ!!」

「ちょっと意味わかんないけど、

もう大丈夫なのね。

じゃぁ、帰ろっ。」

私は突っ込みを混ぜながら言った。

「おぅ!」

私と龍はバス停まで歩いた。



歩いてる途中、私と龍の手は軽くぶつかり、それが合図になったかはわからないけど、

どちらともなく、手を繋いだ。

歩くペースを少し落として・・・。



青春真っ盛りですねぇ〜。

紗奈と龍はどうなるのかぁ〜!?

次が最終話になるかも。タブン。。


      嵩凪 アリナ

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