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◆2

帰りのホームルームが終わったあと私が帰る準備をしていると教室の前のドアがバン!と開いた。

「木ノ本いますかぁー。一緒に帰る約束してんすけど。」

ザワザワ―

「ちょっ、なんでA組の神林がここ(E組)にいんの?」

私は驚きながら言った。

私はE組で神林はA組だ。

A組は二階の一番奥でE組は三階の一番奥でA組からE組は一番遠いい場所だ。

「だから一緒に帰る約束したから迎えに来た。」

神林は答えた。

「えっ!私、約束なんかしてないよ!」



「そうだっけ?まぁどっちでもいいじゃん!迎えに来たんだから一緒に帰ろう!」


〔なんか嘘っぽいんだけど・・・。〕私はそう思いながら、神林に


「いいよ。」


と言って鞄を机の上から持って神林の方に歩いて行った。




「木ノ本、木ノ本のこと紗奈って読んでいい?」

突然、神林が言って来た。

「えっ!ぅ、ぅん。」

私はあいまいに答えた。

「よしっ!じゃあ、あらためまして紗奈、俺のことは神林じゃなくて、龍って読んでくれ!」

〔はっ!?神林、頼みすぎだろっ!〕私は心の中でそうつっこみながら答えた。

「いいよ。かん、じゃなくて龍。」

すると、夕方だからかわからないけど、神林の顔が耳まで真っ赤になった気がした。








しゃべりながら神林と帰ると、遠い家までの道が短く感じ、すぐに家に着いてしまった。

「じゃ、また明日ね龍。」

「おう!じゃあな紗奈!」

そう言って私は家の門を通った。

道を見ると、家の方に歩いている神林の後ろ姿が見えた。

私は大きな声で、

「バイバイ、龍!」

と言った。

すると神林は気付いたのか私のほうに振り返って笑顔で手を振ってくれた。

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