表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/13

side 荒川 千夏(淫乱馬鹿女)




私には高校一年の時からつき合ってる戸川 雄治という優しくて頼りがいがある彼氏が居る。


彼とは高一の最初の時に席が隣同士になり、そこから話をする様になった。


付き合ったら最高だった。いつも荷物は持ってくれるし、いつも体調を気遣ってくれる優しい自慢の彼。


でも、高二のクラス替えで別のクラスになった。

毎日毎日寂しい。


そんな時、私は友達の真理と隣の席の早川君。そしてその友達の田川(たがわ) (みのる)君と話す様になった。


最初は楽しかった。だけど、途中から田川君の視線がイヤらしいというか、ちょっとHな感じがして、私は少しずつ距離を置いた。


そしたら、どんどん強引になった彼は放課後、誰も居ない教室でいきなりキスをしてきた。


「どう?」


「やめてっ!!」


「でも、寂しかったんじゃないの?」


「そんな事無いっ!!」


「そんな顔してるよ?」


「してないわよっ!!」


ガシッ

田川君に両肩を掴まれそのままハグされた。


「やめてっ!!」

精一杯の力で突き放した積もりだったけど私の左手を右手で掴まれてそのまま強引に寄せられた。


ブチュー


長くて濃いキスをした。

雄治ともこんなキスはしてない。

なんか、頭が回らない……

全身から熱が迸る。熱くて熱くて止められない…


その後、彼は左手を私のスカートに入れて優しく撫でた。


ビリビリ

衝撃だった。気持ちよすぎて動けない。


「どうしたの?大丈夫?」


「う…うん……」


彼はまた、撫でた。


ビリビリ


「ねぇ、続きをしようよ?」


そのまま、私は欲に勝てず彼に身を任せた。

もう、理性が限界だった。

その後は、何度も何度も雄治とのデートをドタキャンしては彼と過ごした。



◇◇◇◇◇◇◇◇


「ねぇ、明日もしようよ~」


「明日って彼氏とデートじゃなかった?」


「んー。ドタキャンしようかな?」


「なら、ウチに来るか?」


「うん。行く♪」



いつしか私の世界に雄治は居なくなっていた。


なんとなく、わかっていた。


雄治とは暖かい太陽が照らして心地よい風が透き通る青空。


田川君とは雲1つ無い灰色の空。


わかってはいた。けど、止められなかった……


自分の事しか頭になかった。


ただ、それだけ…



◇◇◇◇◇◇◇◇



こんな毎日を過ごしていた時、朝のホームルーム前に私の前に1人の男子生徒が立っていた。



「雄治と連絡が取れない。何か知らないか?」


彼は雄治の親友の拓也君。綾瀬拓也君。


「んー。わからない。」


適当に返事をしといた。


「お前のせいだろっ!!全部知ってんだぞ!!雄治もお前の浮気の事っ!!」


ビクッ

途端に全身が震えた。寒いのか…何だかわからない。

震えが止まらない。


雄治が知ってる…

嘘っなんで?

雄治が知ってる…?


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


「えっ?」


「惚けんなよ!!浮気相手はソイツだろ?おいっコッチ見ろや。」

拓也君は田川君の胸ぐらを掴んでる。

「よぉ人の彼女に手を出して、そんなに楽しいか?雄治に浮気の事を言ったのは俺だ。だから俺にも責任はある。俺はまだするべき事がある。だが、その前に一発殴らせろっ!!」


バンッ!!


田川君は拓也君に殴られて情けない姿をしている。


「おいっ!コッチは退学覚悟で来てるんだよ!!ボコボコにしてやるよっ!!」

拓也君がさらに追い討ちをかけようとした時。


「ねぇ、今の本当?」

真理が真剣な顔で私の顔を見て質問してきた。


「田川君と関係持ったって本当?千夏?」


「…うん。」


「戸川君とは…?」


「……別れてないよ。」


「アンタ最低だね。見損なったわ。」


「俺もだ。田川、お前とは今日で友達付き合い止めるわ。なんかキショイし。後、その戸川君の分。俺も変わりに。」


早川君は田川君に2発、蹴りを入れた。


そこから?私達はクラスで空気になった。

誰も話し掛けてくれない。

唯一は田川君だけ………



(まだ居たの?)

(なんか気持ち悪いね)

(理性が無いんでしょ)

(頼めばやらせてくれるかな?)


昨日も今日もヒソヒソ話は続いていく。





◇◇◇◇◇◇◇◇


雄治ごめんね。

今さらだよね。

でも、こうなって欲しかったって思ってた部分もあるの。自分じゃ、どうしようも無かったから。



あの時、雄治としてればな……



なんか、惨め。

私は、今凄い惨め。


見た目の話じゃない。

ボサボサの髪で教室でポツン。


そんなの私がした事の報いであり、罰。

別に平気じゃないけど、雄治の心の傷と比べたら全然でしょ?だから、受け入れる。


私が自分の事を惨めだと思ったのは本当に好きな人に初めてを捧げられなかった事。


こういう事になって初めて気付いたけど田川君は別に上手くないと思う。あの時の快楽はきっと、しちゃいけない場所でしちゃいけない相手との背徳感から来る物だって気付いたから。

あの場で雄治とだったら、気絶する自信がある。

遅すぎた……何もかも…


田川君がどうとかじゃない。

私が私自身に対して凄く惨めな感情を抱いてる。


何度も何度も何度も

雄治としてればって気持ちが頭を過る。


これで雄治が帰って来ても私なんか相手にされない。わかってる。全部わかってる。


雄治として心だけじゃなく体も繋がって、ずっとずっと一緒に居たかったな……


後悔しても、遅いのに。




涙が止まらない。



私なんかが泣いちゃいけないのに……



夢で逢えるかな……?










作者より

☆と感想、リアクションありがとうございます。

嬉しいです。励みになります。

m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ