王都襲撃
スパワーンッ!!
雄治の体から大量の氣が放出された。
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
増援なのか、救援なのかわからないけど、何も無いこの地でする事なんてキロロさんと話すくらいしかやる事がないから、素振りをしてる。
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
別にキロロさんと話すのが嫌とかじゃないけど、無性に体を動かしたくてやってるだけ。
それに、今までこうやって強くなった訳だしね。
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
キロロさんみたいに聡明なら考え事をして何か新しい閃きがあるかもだけど、俺にはそんな才は無い。
こういう時は黙って素振りをしてればいいの。
俺は諸葛亮にはなれないんだから。
かと言っても呂布でも無い悲しき俺……
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
ふぅー。
少し休憩をしよう。
「雄治様、お茶のご用意が出来ましたよ。」
「ありがとうございます。」
「それにしても、雄治様の構えは綺麗ですね。ずっと見てられますね。」
「ハハハ。褒めても何も出ませんよ(笑)」
「いえいえ、事実ですよ(笑)」
「それにしても、考える事が多くて大変ですね?」
「そうなんですか?ちなみに何をお考えで?」
「えっ!?いや、内通者とか…?」
「あぁ。内通者ですか。」
「何か手掛かりでも?」
「いえ、まったくありません。そもそも私は南の砦に来て10年になります。城内もしくは王都に居る誰が内通者かは全く検討がつきません。」
「その割には落ち着いてますよね?」
「そう見えますか?」
「えぇ。」
「フフフ(笑)それは、今考えても意味が無いから考えない様にしてるだけですよ(笑)まぁ内通者よりも、王都が心配ではあります?」
「王都ですか?」
「えぇ。私の推測通りなら敵の狙いは王都にあるのでしょう。それが王の首なのか、他の物なのかは定かではありません。ですが、雄治様をここで足止めしたのには何か狙いがあるのでしょう。」
「…ガレス・ガイル……」
「えっ!?」
「…」
「雄治様…?」
「いや、すいません。なんか急に頭に出て来て(笑)」
「伝説の勇者様ですね。」
「えぇ。魔人を封印した人物なんですよね?」
「魔人を封印?誰がですか?」
「いや、だからガレス・ガイルですよ。」
「?」
ん?
話が噛み合わないな。
何で?
「あの~。キロロさん、ガレス・ガイルは何をした人物なんですか?」
「彼はバラガン帝国との戦争で素晴らしき武功を上げた人物ですよ。当時はバラガン帝国に居る龍神属による支配が浸透していた中で次々と龍神属を倒した人物だった筈です。」
えっ!?
認識が間違ってる?
「あの…キロロさん、たぶんそれ間違ってますよ。ガレス・ガイルは人類で最初に現れた魔人を封印した人物ですよ?」
「フフフ(笑)魔人ですか?面白い話をしますね、雄治様は。魔人は先代勇者が生み出した者ですよ。」
「えぇ、ただその認識自体が間違ってます。この印が見えますか?」
「ッ!」
「これは、俺がライルで魔人との戦闘中に気を失ってたどり着いた精神世界?夢?みたいな所でガレス・ガイルさんから授かった物です。彼が自分の口で言っていました。自分が魔人を封印したと。その時に国王から王の座を譲り受けたが断ったら自分の名前が国名に変わったと。そしてその魔人を作り出した人物がデモン・ガドリックだと。」
「ッ!」
「どうしました?」
「すいません。雄治様っ!!直ぐに王都戻りましょう。」
「えっ!?」
「おそらく、敵の狙いがわかりました。」
「えっ!?それは王都に脅威が…?」
「えぇ。間違いなく。」
「なら、俺がオブって走るので乗ってください。」
「えっ!」
スパワーンッ!!
雄治の体から大量の氣が放出された。
「早く戻りましょう。」
「えぇ…では、失礼します。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「それで敵の狙いは?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「ここからの話は他言無用でお願いします。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「勿論です。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「私達、聖女の役割は簡単に言うと多くの人々を助け、神の導きを与える事にあります。ですが、それは表向きに過ぎません。人種族で多くの魔力を生まれた私達、聖女の本当の役割は神具デスペラードを魔の手から守る為にあります。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「デスペラード?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「はい。それは先程、雄治様が仰っていたデモンの魂を封じた水晶を装飾した首飾りの事です。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「えっ!?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「雄治様はデモンについては?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「全くです。何も知りません。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
◇◇◇◇◇◇◇◇
ガイル王国の王都上空では魔人2人が城を見下しながら、これからの会話をしている。
「静かにですよ?」
「わかってるわよ。城のあちこちを探せばいいのよね?」
「えぇ。恐らく城に戦力は集中していますので、呉々も注意をしてくださいね。完全体では無いにしてもダーディム様ですら手負いを追った訳ですから。」
「えぇ抜かりは無いわ。邪魔なら殺して良いのよね?」
「勿論です。いつ殺そうが敵は敵ですので。」
「なら、行くわよ。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「何者だ!」
「侵入者だ!!」
「おやおや、あまり騒ぎを起こしたく無いのですが…仕方ありませんね。デス・レーザー!」
「ぐはっ!」
「ぶはぁっ!」
「ホーリークロス!」
「デス・シールド!」
バンッ!!
「横から誰かと思ったら、貴方は確か武術大会の時に私に攻撃してきた人種族ではありませんか。」
「ほぅ。魔人は知性がないと思っていたが、ちゃんとあるのかな?」
「横から隙を突く、その偉大な騎士精神に私は感服致しますよ。」
「何度も失敗しながらも襲撃を続ける精神に、こちらも感服してるぞ?」
「フハハハ(笑)」
「ハハハハハ(笑)」
城内、東口方面では国王親衛隊が1人アンドレアと魔人四将が1人レクザ・アムールが相まみえた。
①アンドレア
◇◇◇◇◇◇◇◇
城内、西口方面でも激戦の予感を漂わせる対面が起こっていた。
「フンッ!アンタ強そうね?」
「お前もな。」
「悪いけど邪魔するなら殺すわよ。」
「その言葉そっくりそのまま返すぞ?私を甘く見るなよ。小娘が。」
「フンッ!エルフのクソババアがっ!!デス・レーザー!!」
「ファイア・ジャベリン!」
「サンダー・ランス!」
ボンッ!
「よぉ!!俺も混ぜろよ!!」
「タイガー・バズーカ!!」
「ジャッジ、国王様は?」
「ハデル殿含み問題無い。それに俺達が生きている限り万が一の事が起こる事は無いだろう?」
「まぁそうだな。」
親衛隊ジャッジ・クルーン、アイス・クレーデンが額に赤い魔石を埋め込んだ女の魔人と戦闘を開始した。
②ジャッジ&アイス
◇◇◇◇◇◇◇◇
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
早くっ!
早く戻らないとっ!!
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「なら、雄治様は彼がエルフ属と言う事は?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「エルフ属?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「えぇ。エルフ属です。私も詳しい事は知らされていませんが、彼は遥か昔に禁忌を犯した大悪人と聞いております。ですが、先程の雄治様との会話から全てが繋がりました。そして、敵の狙いは王都教会にある女神座に飾られている神具デスペラードだと今の所、考えています。」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「その女神座を見たことないんですが簡単には取れないんですよね?」
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
「勿論です。女神座にある女神像には結界が張ってあるので簡単には触れる事が出来ない筈です。ですが、敵が敵ですのでわかりません。」
◇◇◇◇◇◇◇◇
王都内の教会でも何やら、不穏な空気が流れていた。
「やはり、貴方でしたか?」
「おや、これはこれは。聖女レイシア様」
「今さら、そんな挨拶はいりませんよ。それに、その口調で言葉のみの敬われは不愉快なだけです。」
「そうですか?それで何か用ですか?」
「用?それはこちらの台詞ですよ?聖女が教会に居て何か可笑しいですか?この場に不釣り合いなのは貴方の方では?」
「フハハハ(笑)確かにそうですね。と、するならば神聖なる教会を侵略する私を貴方は騎士の様に守護しに来ましたか?」
「当たり前です。我々は聖女です。私達の本来の役目も日々の役割もここにあります。」
「そうでした。そうでした。なら、その騎士の真似事で神聖なる教会を守護してみては?」
「勿論。そのつもりです。」
③聖女レイシア
作者より
☆、コメントありがとうございます。
協会でレイシアと会話をしている裏切り者は誰でしょうか?
この後から、各場所で戦闘が行われるのでわかりづらい描写が続くかもしれませんので先に謝罪します。
すいません。
コメントでそういう声があがれば出来るだけ修正はします。修正は面倒とかじゃなく単純に私自身の文才が…トホホ




