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side アイナ&ブリューナク


「…うぅうぅ……」


ポタポタポタ


ポタポタポタ



雄治ごめんね。

本当にごめんなさい。


私、最低だった…


昔から天才、天才って持て囃されて調子に乗って雄治の気持ちも考えず最低な事してた…



ここで、雄治と龍を討伐したんだよね。

もし、あの時に……

いや、もっと前に戻れたら雄治も少しは振り向いてくれたかな…



自分でもわからない。

魔人との戦闘で助けて貰ってから、雄治の事が気になって気になって仕方ない。

気が付けば雄治が今、どこで何をしているかが気になって仕方ない。


でも、わかってる。

雄治は私なんて眼中に無い事を……


その現実が今はキツくてキツくて……

胸が痛くて、自然と涙が出てきちゃう…


ポタポタポタ


「うぅうぅ…うぅ……」


ポタポタポタ



「あの~。大丈夫ですか?」



チラッ


あっ!雄治と街で出掛けていた龍神属の人だ。

何度か目撃したんだよな……

2人とも楽しそうに歩いてた。お似合いだったな。


何で、この人がここに?

何で?



そうだ!ここで雄治が助けた龍神属の人だ。

雄治との接点はあの時だ!!

それで、仲良くなって街で遊ぶ中に…

こんな所で会うなんて……



「えぇ大丈夫です…」


「とても、そんな風には…」


「大丈夫です。」


「あっ!!すいません。貴方は雄治さんと一緒に居た人種族の方ですよね?」


「えっ!?」


「私、少し前にここで龍から助けて貰った龍神属です。覚えてますか?」


「えぇ覚えて…るわよ。」


「何かありましたか?」


「何も……」


「隣、失礼してもいいですか?」


「どうぞ。」


「泣きたい時は泣いていいと思いますよ。」


「…」


「私も色々あって涙が溢れてくるので自然と泣いてます(笑)」



……



……


「ねぇ雄治と何かあった?」


「えっ!?」


「私、貴方と雄治が街を楽しそうに歩いてるのを目撃した事あって……」


「そうでしたか…」


「雄治が昨日……覇気がなくて……その…如何にも死にそうな顔で帰って来たから……」


「ッ!」


「あっ!ごめんなさい。急に……ただ、気になっちゃって……違うならごめんなさい。」


「…ありました……その…会話を聞かれてしまって……」


「会話?」


「えぇ。私は友達とシェアハウスで住んでいるんですが昨日の朝、雄治さんが来てくれた時に私とその友達の会話を聞かれてしまって……」


「…そう……」


「おそらく……それで…」


「…」


「そっそれで、雄治さんに謝りたいんです!私、友達に雄治さんの事が好きなんじゃないかって問い詰められて恥ずかしくて心にも無い事を言ってしまって……だから、謝りたいんです。お願いします。雄治さんに会わせて貰えませんか?」


「…」


「お願いします。仲直りが出来ないのはわかってます。今さらだってわかってます!ただ、私の、私の自己満足だってわかってます。それでも、雄治さんに謝らせてください。」


「…それは……出来ないよ。」


「お願いします。本当にお願いします。お願いします。前回も助けて貰って、今回もこんなお願いするのが失礼なのはわかってます。それでも、雄治さんに謝らせてください。」


「違うのよ。雄治はもうここには居ない。」


「えっ!?」


「昨日あの後、帰って来て国王様からの呼び出しで私か雄治かの2人の内どちらかが帰る事になって雄治は帰ったの……だから、貴方の願いは聞けないわ。」


「…そんな……」


「私も……駄目だった。まぁ私のは私が悪いから何も言えないけどね。だから、こうして1人で泣いていたの。泣けばスッキリするかなって…」


「…そうでしたか……」


「えぇ。」


「…私も……一緒です…」


「貴方はまだ何とかなるんじゃない?」


「いえ。無理だと思います……」


「…」


「結構、酷い事を言ってしまったので…もう、無理かなと……だから、もう一度…もう一度だけ雄治さんに会いたかったんです。二度と戻れないのは…何となくわかっているので、だから謝罪を理由に会いたかった。ただ、それだけです……」



「そっか…」


「はい…」


「私は酷い事しか…言ってない…」


「…」


「それなのに、貴方と一緒に泣くのはちょっと違うわね。」


「辛い時は泣いていいと思いますよ?」


「…」


「貴方も雄治さんの事が?」



「えぇ…と言っても、つい最近だけどね……もっと仲良くする時間は沢山あった。だけど、私は自分からその時間を捨てたの。勇者召喚で違う世界から来た雄治にアンタは無能とか、魔法が使えない勇者とか平気で言ってた……」



「そうですか……でも、私も一緒です。」



「私も貴方みたいに雄治と2人きりで遊びに出掛けたかった…雄治と遊んで楽しかった?」



「えぇ、とっても。」



「いいな…」



「でも、もう2度とありませんけど……」



「…」



「…」


ポタ


ポロ


ポタ


ポロ


ポタポタポタ


ポロポロポロ


ポタポタポタ


ポロポロポロ



「そうだね…」



「えぇ。私達……似てますね?」



ポタポタポタポタ


ポロポロポロポロ


ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ

ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ




「似てるね……」



「…とっても……」



ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ

ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ



「…うぅ……うぅうぅ……」



「…あぁ……あぁぁ……」



ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ

ポタポタポタポタポタポタポタポタ

ポロポロポロポロポロポロポロポロ




目の前に居る初対面の人物に対してこの人は自分と同じだ、という共感が生まれ心から安堵したからか一度ギリギリの所で止めていた雫が再度、頬を伝うのに時間はかからなかった。



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