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私事について  作者:
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20、for good について

20、for good について


①for good


2023.1(雪)

 その日は真冬日だった。私の住んでいる地域はそれなりに寒く、雪も降るけれど真冬日というのはなかなかない。

 昼休みに車を見に行ってみると、バンパーから伸びた氷柱が朝のまま残っていた。ヒゲのように見えなくもないかと思い、せっかくなので写真を撮っておいた。


挿絵(By みてみん)


―その夜―

 雪の積もった道も気を遣うけれど、凍った道は余計に怖い。駐車場に車を止めて、ワイパーを立ててアパートに戻る。無事帰ってこられたと安堵した。

 それはそれとして映画を観に行くことにした。近所の映画館のサービスデーだったからだ。2キロメートルも離れていないので、いつも徒歩か自転車で行くことにしていた。この日は足元が悪いので車を出すのは怖いというのもあって、歩いて行った。

 厚めのコート、ネックウォーマー、ニット帽、ナイロンの手袋、長靴と、可能な限りの防寒対策をして映画館に向かった。風は強く、寒いというよりも冷たさを感じる。街路樹には雪が張り付いていた。滑らないように地面を捉えて歩く。人通りはほとんどなかった。これはもしかしたら映画館は貸し切りかもしれないな、と期待した。


 たしかに映画館には誰もいなかった。

 自動ドアにはA4の紙が貼られていた。勘のいい読者の方は察しが付くかもしれないけれど、そう、臨時休業になっていたのだ。


 私はニット帽を取り、しばらく扉の前に呆然と立ち尽くしていた。現実を受け止められなかったのだ。(そこまでのことではないだろ)とはいえ、どうしようもないので帰ることにした。


 私は近いからいいけれど、こういう日に無理して映画を観に来てもらっても危ないものなあ、と少し考えればわかりそうなことにようやく気付く。せっかく映画を観に来たのに、事故を起こしてしまってはお客さんも悲しいし、映画館側も責任を感じるだろう。正しい判断だ。私も出かける前に映画館のホームページを確認しておけばよかったのだ。

 皆さんもご注意ください。


――――――――――――――――――――――――――


2024.2

 結局前述の映画は、タイミングが合わず見れずじまいになってしまった。

 ある日、動画配信サービスで映画を探していると、その映画を見つけた。(動画配信サービスで間違いはないのですが、私が常に契約しているのは通販会員のおまけ特典のようなものです)


 早速見てみることにした。字幕版だった。というより字幕版しかなかった。

 字幕版と吹き替え版、両方ある場合はどちらがいいのか悩んでいた時期があったけれど、今はもうどちらでもいいと思っている。どちらにもいいところと悪いところがあるからだ。


 それで映画を観ていたら、気になるところがあった。

 字幕では『永遠に』と表示されていたのだけれど、声は『フォーグッド』と言っているように聞こえたのだ。私は英語が得意というわけではなくて(そもそもここで引っかかっている時点で)、たまたまそれは耳に残って気になった。


 それで……本当はあまりよくないとは思うのだけれど、戻してもう一度観てみた。(冒頭の部分だったということもあって。盛り上がっている部分でこういうことはしないです)やはり『フォーグッド』と『永遠に』で対応していた。それでどうしても気になってしまって、映画を止めて、フォーグッドで検索をしてみると、『for good』で『永遠に』という意味があるということがわかった。永遠に酒をやめるとかそういう場面で使われるらしいです。申し訳ないですが、下手なことを言って嘘を教えたくないので、詳しくは皆さんで調べてみてください。


②forget

 人に嫌なことを言われたり、されたり、そういうことは生きているといくらでもありますよね。


 今日も車を運転していたら、事故を起こしそうになりました。

 私は右折待ちをしていて、対向車も右折のウィンカーを出していて、なおかつ横断歩道にも歩行者はいなかったので、同時に右折する感じで行けるだろうと思っていたのですが、対向車は直進してきて、危うくぶつけそうになっていました。止まれてよかったです。すれ違った後、バックミラーを確認してもまだウィンカーが点滅していていたので、消し忘れたままになっていたのだと思います。

 ウィンカーを出さない人が増えていることが最近、社会問題になっていますが、こういうパターンもあるんだ……と思いました。今回のは珍しいケース(であってほしい)だと思いますが。


 まあこういうのはまだいいんですよ、悪気はないだろうから。(よくはないですが)

 明確に悪意を持って嫌なことしてくる人っていますよね。地域でも家庭でも学校でも会社でも。

 そういうのを私は結構、忘れられなかったりするんですよね。かといって今さら反撃とか反論もできないしなあ。やられたときすぐ怒ればよかったのかな、と最近では反省していました。もちろんやる方が悪いですけどね。

 それで直近働いていた会社ではパワハラというか弱い者いじめしていた人を告発してみたのですが(されていたのが私だけではなかったということもあって)、上手くいかなかったですね。

 国際的な企業のはずで、パワハラとかに対処する部署もあったんですけどね。でもまあ、今まで見て見ぬふりをしていた(その人の上司は知っていた)会社に期待しても無駄だったのかなあ、と。暴力はよくないと思うんですが、でもなんかそのルールって私たちには適応されてなかったわけで。結局言葉で言ってもなあ、みたいな。暴力を肯定するわけではなくてシステムにちゃんとしてほしいだけなんですが。


 よく読んでくださっている方は、「また? この話3回目じゃね?」と思われているかもしれないですね。そうなんですよ。でも今回は愚痴ではなく、こういうモヤモヤしたのを上手く切り替えられる方法がないかなあと、考えてみようと思います。



 実際理不尽に嫌なことをされれば、悔しいし、怒るのも当然だと思います。そしてそういうことを簡単に忘れられるわけもないと思います。我慢したり、戦ったあなたは立派だと思います。


 裁判を起こすとか戦い続ける方を否定する気は全くなくて、私自身も(今回の件について)そうすべきだと思うんですが、金ないしなんかもう疲れたなあって。


 ただなんか昔の辛いことを引きずって、今日あることを楽しめないというのはもったいないなと思うんです。昔嫌な目にあったのは事実ですが、今日とか未来はまだ色がついていないのにというか。私自身よく思い出して、切り替えられないんですが。


 だからもしも嫌な思い出がぶり返しそうになったら、そこでスパッと切る呪文というか条件付けみたいなのがあればいいなと思っていて、そして考えたのがこれです。


 『Forget for ……!』


 なんか嫌なことを思い出しそうになったら、ああそう言えば、なにか言っている奴がいたなあ、とか嫌なことを思い出す前に考えてもらえたらいいかなと思います。


(完)

読んでくださってありがとうございました。ぼちぼち終わりです。


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