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Interview with the 魔王軍  作者: つまころ.ch
第一章 国境付近
9/9

9-国境付近 東の湖にある駐屯地 駐屯地の隊長

なるほど南方からですか、何かの調査で?

南方の北方の違い等を聞いて廻っているわけですか、なるほど面白い事をされていますね。

わたしはここで隊長を務めています、6年たちますね。

あぁ門番の兵士に聞きましたか、そうです、ここには正規の兵士はわたししかいません。

他はすべて志願兵です、色々事情のあるものもいるでしょうし、正規兵になるための準備としてここにいるかもしれません。

それぞれの理由は忖度しないのが北方の流儀です。

ここに駐屯地がある理由、なぜ村や町に常駐しないのかですか。

別に構いません、簡単な理由なので。

理由は逃走するためです、例えばですが村や町に南方の軍隊が攻め込んできたとします、数十人の守備隊でどうにかなると思いますか?

それが答えです、攻め込んできたという事実だけがわかれば良くて、確認できれば退散するだけです。

村や町の住人達もそれぞれに逃げ出せばいい、有事の際に死守など不可能なのですから。

その任務に正規兵は必要ありません、ある程度の規律は必要なのでわたしが常駐しています。

ここは東の村と、ここから西に進んだところにある村との中間に位置しているのです、水場なので普通の軍隊であればここで水の補給を行うはずです。

先に村が襲撃されれば知らせが入るでしょうし、ここが先ならば村に知らせて逃走します。

単純な任務ですが最前線である事に違いはありません、戦わない最前線というものも重要なのです。

これはカモナルの軍団長閣下のお言葉ですよ、戦わなくても最前線。

軍団長閣下は兵士の士気を高めることに長じていらっしゃる。

軍団長閣下が魔王軍の最高指揮官?いや違います、軍団長閣下は最高司令官の直属の方々で6人いらっしゃいます。

ここは第1軍団長マド・カ・エル軍団長の指揮下で運用されている駐屯地という事になりますね。

カ・エル軍団長閣下はエルフ族ですよ、小さな部隊をまとめて大きな群体の様に運用されることに定評がある方です。

知将という言い方がしっくりくる方ですね。

あぁ魔王軍と呼ばれている事は知っています、理由は知りませんが。

色々な種族がいることで人間の軍隊に見えないからですか、なるほどそれが理由なんですね。

確かに色々な種族が所属しています、ここにも有翼人の志願兵がいますからね。

という事は最高司令官閣下が魔王という事になりますね、くくくっ。

いや申し訳ない、あのお方が魔王だと思うと笑ってしまいました。

軍団長閣下か最高司令官閣下に会えるかですか、それは約束しかねます。

紹介状なども書くことは出来ません、わたしはそのような地位にありませんので。

カモナルを目指すなら東よりのこの辺りから進むより、西に進んで中央よりに行かれる方が良いでしょう。

町もありますし、大きな街道が整備されています。

西の村まではここから4日ほど歩くと着きますよ。

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