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神様の気まぐれ
学校で人一倍癖が強くハイテンションだった少年。大原殿導。
この男、いつものほほんと過ごしていて、まったく何を考えているのか分からなかった。
そんなある日、部屋の掃除をしていると、ベッドの下から気持ち悪い手が伸びてきた。ベッドの下に引っ張りこまれ、気がついたら十字架に磔にされていた。
そんな時、声が聞こえた。
「助けてあげるから、私のお願い聞いてほしいな」
訳も分からず応答し、なんとか助かる殿導。自分を助けてくれたのは、一人の少女だった。
彼女の願いとは、自らを冥府の王、『冥王』となる事だった。義理を重んじる殿導は、彼女の要求を飲むこととした。