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欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します  作者: ゆさま


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素晴らしい成長

 マユ、クレア、フィリス。今日も最高に可愛いなぁ、とニヤニヤしながら恋人たちとテーブルを囲んで朝食をとっている。 


 さて、今日は何をしようかな? お金は十分あるし、特に強敵と戦う予定もないのでレベル上げもしなくてもいいか……。こうなったら朝っぱらから……。よからぬことを考えていると、ノエルの声が聞こえる。


「ヨクア村に戻ってアイリを堕として来たら?」


 そうだなー、今ならオウデルさんに勝てるかもしれないし、行ってみるか。


 駄目とは言われないだろうけど、念のために三人に確認してみよう。


「今日は、俺がこの世界で最初にお世話になった人が住んでいる村に行きたいんだけど……」


 マユは半眼で食事の手を止める。


「最初にお世話になった人ね……、また女でしょ?」


「うっ、マユは鋭いね。よく俺のことを分かってくれてる。森で迷子になってた俺を助けてくれたオウデルさんとその娘のアイリっていう子なんだけど久しぶりに会いに行こうかなと思って」


「カイトの顔に書いてあるよ。その子も堕とすつもりなの?」


「うーん、堕とせるかはわからないけど、この世界に来て初めて惚れた子なんだ。あと、ハーレムの夢を語ったのもその子が初めてだよ」


 三人は俺にジトーっとした視線を送っている。やはり怒らせてしまっただろうか。


 黙って俺を見つめている事に耐えられなくなり「駄目かな……?」と伺いを立てる。するとマユが口を開いた。


「カイトの好きなようにして、っていつも言っているでしょ」


 そして「はぁー」と深くため息をついて続ける。


「最近の稼ぎでかなりお金に余裕ができたから、ちょっと地元に帰って寄付してくるよ。飛び出した村とはいえ、一応生まれ育った村だから。三日後には私もヨクア村に行くからそれまでに上手にやってよね」


 フィリスもやれやれといった表情で話し出す。


「なら私はカークヨムルド王国のサハン山にあるハームジの街まで行ってくるね。会いたい人がいるんだ」


「もしかして男?」


「そうね。嫉妬しちゃう?」


「ああ、嫉妬する。っていうか、前話していたランドルさん達だよね? 元気にしてるといいね」


「ふふ、そういうこと。実の兄様よりも、本当のお兄さん、お姉さん達だと思っているからずっと気になってたんだ」


 二人の話を聞いてクレアは嬉しそうにほくそ笑んでいる。


「それなら、私はカイト様と二人きりでそのヨクア村へとお供致します」


 マユはクレアの手を捕まえる。


「クレア、私と一緒にきて」


「えー、何でですかー!?」


「私たちが一緒に行くと、カイトが女の子を口説くのに邪魔でしょ?」


 その後クレアは不満そうにぶつぶつ言っていたが、結局はマユに諭されたようだ。


 みんな俺がアイリを口説きやすいように気を使って別行動をしてくれるのか。前の世界の感覚では絶対にありえない状況だよな。異世界が凄いのか、チートスキルが凄いのか……?


 別行動ということで多少心配はあるが、魔装術の高速移動があるから、どこに行くのも大して時間はかからないだろうし、三人とも強いから問題ないだろう。いざというときはノエルが教えてくれるだろうし。


「じゃあ、三日後ヨクア村で集合ってことで」


「ん、了解」「承知しました!」「了解!」




 * * *




 アーリキタの街を出て一人で街道を歩いている。久々の単独行動には物足りなさを感じる。あの三人は俺の一部になってるんだな……。


 ヨクア村に入り、オウデルさんの丸太小屋を目指して歩いて行くと、家の前にオウデルさんがいた。


「オウデルさん! お久しぶりです!」


「カイトよ。見違えたな?」


「分かるんですか?」


「もちろんじゃ。強者の風格が出ておるぞ。魔装術まで身に着けたようじゃな?」


「さすがオウデルさん。そんなことまで分かるんですね」


「久しぶりにやってみんか?」


「はい! 望むところです」


 今や俺のレベルはオウデルさんより高い。そのうえノエルにみっちり仕込まれて技量だってかなり高いはず。負ける要素なんてないよね?


「まー、やってみればわかるよ」


 ノエルはなんとも含みを持った回答だ。そこは「楽勝に決まってるでしょ?」とか言って欲しかったな。


 家の横にある空き地で、オウデルさんと木剣を持って向かい合う。魔装術は無しだ。


「いきます!」


 力強く踏み込んで間合いを詰め木剣を振り下ろす。俺の速さに反応できていないのかオウデルさんは全く動かない、勝ったな。


 ところが、オウデルさんはスッと身を躱したかと思うと、俺の頭を木剣でぶっ叩いた。イテテ、アイギスの盾がなかったらケガしてるだろうな。くそ、油断したか。


「どうした、カイトよ。こんなもんではないじゃろ?」


「もちろん!!」


 しかし、その後も俺の木剣はオウデルさんに届くことはなかった。気が付くと俺は息を切らして汗だくになっていた。これじゃ、村を出る前と全く変わらない。オウデルさんは涼しい顔をして言う。


「名のある師に指導されたみたいじゃの? 素晴らしい成長じゃ。だが、その程度ではアイリはやれんな」


「く……。まだまだ!」


「カイトよ、魔装術を使っても構わんぞ。わしも魔装術で受けて立とう」


「……いきます」


 ここは村の中だ。全力で魔装術を使用して暴れたら壊滅してしまう。だが生半可ではオウデルさんに通用しないはず。何も殺し合うわけじゃない、一本取るだけだ。攻撃力を極限まで落として、身体能力の向上に全魔力を注ぎ込む!!


 全開の魔装術によって俺の体が光に覆われる。溢れ出す力の奔流が天へと昇り、俺を中心に光の柱が出来上がる。


「ほぇぇ、カイト? ちょっと待っ……」 


 この一撃に全てをかける! 全速力でオウデルさんに迫り、全身全霊の力を込めて木剣を振るう。はあぁぁぁ、いっけぇー!!


 俺の振るった木剣はオウデルさんの胴に直撃し、へし折れてしまった。オウデルさんはこの攻撃すら容易く躱すんだろうな、と思っていたからびっくりだ。


「あのねぇ、カイトの魔力値はオウデルさんよりずっと高いし、魔装術だってオウデルさんは風属性魔法だよ。神聖魔法の魔装術のカイトのほうがずっと強いに決まってるでしょ」


 ノエルの呆れ声が聞こえる。


 うずくまってプルプル震えているオウデルさんにセイグリッドヒールを掛けた。


「イヤ、もうわし死んだかと思ったぞ。まるで20年前の勇者みたいじゃった」


「今の俺って勇者並の強さなんですか?」


「物の例えじゃよ。勇者の強さはまた別次元じゃった。しかし、本当に強くなったのう。まさかここまでとは思わなかったぞ。わしの負けじゃ」


 オウデルさんは立ち上がり、折れた木剣を見て苦笑いを浮かべていた。


 家の中にいたアイリが出てきた。


「父さん、なんか大きな音がしたけどどうしたの……。あ、カイト! 帰ってきたんだね!!」


「ただいま、アイリ」


「おかえりなさい。元気だった? 怪我とかしなかった?」

 

「大丈夫だよ。それより、俺、オウデルさんに勝ったんだ」


「え!? 本当? すごいじゃない! それで、その……、私と結婚する気なの?」


「まずは恋人からで頼むよ。アイリと恋人っぽいこと色々したいなー」


「カイトのスケベなところは変わってないんだね」


 アイリはオウデルさんを見る。


「父さん、私がカイトと付き合ってもいいよね?」


「好きにするがよい。わしは元々アイリの旦那はカイトがいいと思っておったんじゃ」


 アイリは俺の腕に抱きついた。


「カイト、よろしくね!」


 素の剣技ではまだオウデルさんに敵わなかったが、アイリとの仲を認めてもらえて良かった。


 いずれ素の剣技でも勝てるようになりたいが、今はアイリとイチャイチャすることで俺の頭はいっぱいだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] なんとなくねぇ。 半目状態のマユちゃんてミオリネさんみたいな感じのイメージボイスなんですよね。 いや『クソ親父!』なのはフィリスパパなんだけど(ォィ オウデル「流派異郷不敗は!」 カイト「…
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