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色彩女王シリーズ

赤の女王と青の女王の戦い

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/07/20



 炎の世界の赤の女王は、運命の相手を探していた。


 自分が心の底から愛せる相手が、どこかにいると夢見ていた。


 なぜなら赤の女王は他人を愛せない。


 王として自分が導くべき人々を愛さなければいけないのに、人々を愛せないのだった。


 魅了の魔法を自分にかけても、それは同じ。


 だから赤の女王は、人を愛せる日が来ることを夢見ていた。


 そんな女王はある日、占い師によって希望を見出す。

 運命の相手があらわれる日が明らにされたからだ。


 赤の女王はその日を特別な日として決めて、一日一日を夢見ながら過ごしていた。







 水の世界の青の女王は、運命の相手を探していた。


 自分を殺してくれる相手が欲しかったからだ。


 彼女はとても罪深い。


 病弱な彼女は、人の命を魔法でもらわないと生きられない体質だった。


 だから生まれた日から毎日、父王の手によって、その日に殺された死体を差し出されてきていた。


 そんな彼女は自分では死ぬことができない。


 物心ついてその後、自分が罪深いと気が付いた日には、とても傷ついた。


 こんな自分は早く死ぬべきだ。


 そう思った彼女は、自分を殺してくれる存在があらわれる事を願っていた。


 そんな時に、占い師がやってきて、運命の相手を告げてきた。


 青の女王は歓喜した。


 これで、死ぬ事ができる。


 希望を見出した青の女王は、人生で一番幸せだった。


 その幸せな気持ちのまま、探し出した赤の女王へ会いに行く事にした。






 二人の女王は出会う。


 互いに異なる目的をかかえて。


 そして赤の女王は、青の女王に期待をして。


 青の女王も、赤の女王へ期待をよせる。


 しかし、それらの願いが交わる事は決してない。


 だから遠からず二人の関係は破綻してしまう。


 数多の世界に煉獄の嵐が吹き荒れ、いくつもの世界を大水の災害が襲う。


 希望に心を弄ばれた女王たちは、どこにもぶつける事ができない憎しみを互いへぶつけあった。


 同じ女王であり、同じ強大な力を持つ者にしか、ぶつける事ができなかったから。


 それが間違っていたとしても。


 彼女達は戦い続ける。


 不毛な争いを繰り返し続ける。



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