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魔法具店にいく

魔法具店の中は意外と広かった。武器や装備品が綺麗に陳列されている。

置いてあった剣の値段を見てみると、8000ドニーと書いてあった。高い。

ひとまず店の奥にあるカウンターにいる店員のお兄さんに話しかける。


「すみません、ダリ爺はいらっしゃいますか」


お兄さんはちょっと待っててねと言い奥に引っ込むとダリ爺を連れてきてくれた。


「わしに用があるというのはお主かの」


ダリ爺は白い髭が生えていた。背は僕より少し大きいようだ。


「テキお婆さんの紹介で来ました。お伺いしたいことがあるのですが今よろしいでしょうか」


相手の目を見て丁寧に答える。こういうときの言葉遣いは物語で覚えたので完璧だ。

冒険者ギルドのお婆ちゃんにはここに来る前に名前を教えてもらった。


「ほう、なんじゃ。言うてみい」


「僕の職業についてお聞きしたいのですが、なにかご存知ないでしょうか」


そういって僕は冒険者カードを渡した。纂術士という言葉は口にはしないでおく。きっと超レア職だ。誰が聞いているか分からないし、念のためにね。

カードを受け取ったダリ爺は職業欄を確認して一瞬目が開いたような気がした。でも表情は変わらない。

なにか知っているのだろうか。全然読み取れない。


「そうか。奥で少し話をしようか。ついてきなさい」


ダリ爺についていく。もしかしたら何か知ってるのかな。

ついていくと応接室に案内された。椅子に座るように勧めてくれる。


「お主は魔導書と魔術書を知っているか?」


お互い椅子に座るとダリ爺が質問をしてきた。知らないと答えると、まず魔導書について説明してくれた。

魔導書は読むとその魔法が使えるという本で、一度読むと消滅する。

魔導書の値段はその内容によってピンキリだが、安いものだと10ドニーから購入でき、大賢者や大魔導師の手により作製される。


「魔導書と似て非なるものとして、魔術書というものがある」


ダリ爺の説明が続く。

魔導書というのは現存する魔法を本に封じ込めるようなものであり、効果は一度きりであるのに対し、魔術書は一度読むとその魔法を永続的に使えるようになる。

魔導書は魔法を手軽に”使う”ためにあり、魔術書は魔法を”覚える”ためにある。

そして魔術書を製作できるのは纂術士だけとのこと。

類稀なる存在らしく、ダリ爺いわく過去活躍した纂術士は十指で数えられるほどしかいないらしい。

そのため、希少性もあって魔術書はとても高価とされる。


「ここまでは良いか?纂術士は非常に特別な職業であることが理解できたと思うが、注意点がある。

これはあまり知られていないことじゃと思うが、どうやら纂術士はすでに存在する魔法の魔術書は製作できないようじゃ」


ダリ爺が重要な事実を告げる。

なんでも纂術士は自分で編み出したオリジナル魔法の魔術書は作れるが、他の者が編み出した魔法や現存する魔法の魔術書は作れないようだ。

つまり、盗作はできないということだ。

また、オリジナル魔法を編み出したとしても魔導書を作ることはできない。

あくまで魔術書のみのようだ。


「わかった。ありがとうダリ爺。難しそうだけど頑張ってみるよ。期待してて」


要は魔術書が作れればがっぽり稼げて、作れなければビタ一文稼げないってことだ。

俄然やる気が出てきたよ。


「魔術書ができたらもってこい。高く買ってやる。待っておるぞ」


ダリ爺が激励をくれる。そう簡単なことではないのだろう。

とりあえず魔法を使う素質はあるみたいだし、家に帰る途中にある山でいろいろ試してみようかな。


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