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-松井は今日も笑ってる-

はじまりはじまり。

はじめに、ブログみたいになってしまうかもしれない事を許して下さい皆様。


リアルを、リアルを感じて欲しい。

リアルタイムだから遅いです。

内容も消灯までに変わるかもしれません。

ぐにゃぐにゃです。


松井は今も笑ってる。



そんな話をしてるうちにもう日勤の人と夜勤の人が入れ替わる時間。

みんな交代の挨拶をしに来てくれるんだぜ。

いい病院だぜ。


俺もね、どーもー!なんつっちゃってね。

脳内BGMは、そーだなー。

ドリカムの「何度でも」ってとこか。


0.2秒後くらいかなー。


『お前は就職するんだろがい



お前は!就職を!するんだろうが!』


自分自身を指差してそう言い放った後、

松井は今日イチの笑い声、そう、

初めて生で聞く『ドゥフ』ってやつだ。


そしてまた自分の世界へと帰ってしまった。


消灯まであと四時間弱。

脳内BGMは、そうだなぁ。

hideのbeauty&stupidだな、うん。


いやまだだ!まだだった。また笑ってる。

『無理だ〜、ターッハハ!誰も勝てない。

ついに???ミスるんだショット!ターッハ!ゲホッ!ターッハハ!』

?←なんか言ってるがわからない。


なぁ松井、なんていう名前の病気なんだよ松井!

俺は抑うつ病、よくあるやつだ。


なぁ松井、俺にもそのなんかアレだ、そのアレを少し、んー!でもいいや!

2人とも、のんびり治していこうや。


消灯まであと三時間半。


18時ちょっと前、やった!

待ちに待った夕食の時間である。

俺は30分前に服用した食欲が増す漢方で

腹ペコである。がしかし!

それは松井とて同じ事。しかもー!

彼は漢方無し。ノーカンポー。


そして放送が。

「夕食が届きましたので皆様ホールに…


ダッシュ!!松井ダッシュ!!

すげぇ足はえええええ!!

こないだのJCのアーモンドアイかよっ!


しかし事は起きた。

後から歩いて行った俺の方が先に呼ばれてしまったのだ!


俺は逃げるように自室で黙々とサバの味噌煮を食べていた。

すると、地面を引きずるような足音と共に

俺より少しだけ冷めたサバの味噌煮をもって、松井、降臨。


あっきらかに機嫌が悪い。

『なんでそーなるかなー。誰か何か言ってよー、さすがにないよー。』

あ、欽ちゃんだ。得点足りなかった時の。

これはでも、大丈夫だったんだ。

でもね、今日はまだ一度も松井に殺されてない。おかしい。


まぁ、いいか。

大盛にしてもらったご飯を口に運び松井より少し温かいサバの味噌煮を摘んだ瞬間だった


聞き逃さなかった。いや。

俺はもう聞き逃せなかったんだ。

自らの手で地獄の門を開けただけ。


『不味い魚…ストライク。ブリリッ』


もう文言とかどうでもよくて一瞬時が止まってチャゲアスの「ヤーヤーヤー」流れてストライクっていいの悪いの不味い魚ストライクってお前それより言い終わりで屁こいてるよね間違いなく100パーこいたよね?


お風呂用の洗面器に米をブチまけ咽せる俺を横目に、満足そうに食器を返しに行く松井。


消灯まであと2時間半。


むむ。

部屋で画面の割れたスマホを見ながら

ボケーっとしていると、ヤツが動いた!


スーッとナースステーションへ直行

ドンドンドンッ!ドンドン!執拗にノック!


『一人ふえてるんですけどぉ!!?』


病棟内に響き渡る松井ボイス。

増えてる?俺じゃないよな…増えないし。

頭を掻きむしりながら松井は戻ってきた。


『やばい事になったぞ。パワーアップル次第では最悪気がつかないドゥフっゲホッ!

自分を浸透させるには目を離した隙にしゃぶしゃぶ食べたい』


願望で締めた!願望で!締めた!?

消灯まであと30分。


20時39分、同部屋の四人全員がそれぞれの就寝前の薬を飲み終えたところで一日が終わる。


あぁ、今度からは夕食5分くらい遅らせて行こう。

今日はそれだけ、反省。


彼は就寝までが異常に早い。

今までの行動が全て嘘だったかのように寝てしまう。

静かに、夜の大泉町のように静かに。


あ、電気を消した。


『あぁ…ブッ』


最後、キメた。

おやすみ松井。いい夢見ろよ!


また明日があるからさ。

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