能力の発現
疲れた
001
地球という星が誕生しある一人の少年が生まれた
名前は工藤光太郎
この少年がこの物語の主人公であり
問題を起こした張本人だ
002
この世の中には能力があり
今まで神は全てだった
しかし宇宙という実体ができてしまったせいで
神という存在は小さくなってしまった...
正確に言うのならば
神は能力なんぞなくただ存在するだけだった
実体を創る神によってできたのが宇宙
別の者が創られた事により能力が現れたのである
そういう意味では自業自得なのかもしれない...
さて、神と宇宙の能力を紹介しよう
神
能力:あらゆるものを創造し実体化させる
尚、実体はない
宇宙
能力:時間と空間を司り
物やエネルギーを保管する
003
人というものはそれぞれ生まれたときから
能力が備わっている
能力にはランクがあり、高ければ高いほど
個体数が少なく強い
早くて5~6歳、遅くとも15歳には能力が得られる
能力によって住む場所、暮らし、収入などが分けられていた
004
ぼくもやっと能力学校に入れるらしい。
昨日の事だった…
「また、やってきたよ...」
「光太郎、もう俺ら12歳だし流石に大丈夫っしょww」
「なあ直木...俺らさぁ、特別な能力だから時間かかるんじやね」
「......だよな、今回こそは発現してると思うぜ」
クラスメートの約8割は小学校から卒業していった。
いまだに能力のないやつはクラスに5人..,
自分は早く能力を得られると信じていたが、そんなのはただの空想だった。
というよりもはや能力がいつまでも発現しないこの現状に押しつぶされている。
005
(自分の番が来た..)
いつもこの検診の時は異常というまでに緊張してしまうので、
正直好きじゃなかった
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検診結果が出た!遂に能力を手に入れたんだ
なんとすごい能力だ..
この世界を変えられる能力だ!!
と思いたかった...
ていうか、何この能力?
{意思を継ぐ能力}
おめでとうございます!!
あなたの能力はまだ発現例がない能力です。
小学校のクラスは<EX>となります。
頭がこんがらがっている中
「光太郎、俺遂に能力手に入れたんだぜ!」
「わっ、びっくりしたぁ」
「もっといい反応をしろよ~」
「おお、すまんな、、
(というかコイツもし俺が発現してなかったら、今のタイミングでぶん殴ってたな..)
で、どんな能力なんなの?」
「お前が、能力学校に来たら教えてやるぜ~」
「チッ...実は俺も能力を手に入れたんだ」
「は?そういうの早く言えや」
「で、能力は?」
「やっぱ教えるのやーめた」
「じゃあ俺も教えなくていいよな?」
「いいぜ」
(おっと、直木だったらこう言えば教えてくれると思ったのに..
そうとうひどい能力だったのか、そっとしておこう)
という具合に能力が発現した以外は何事もなく一日が終わった
テスト嫌だー