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僕の幸せの人

作者: 冬夏

2作目、短編です。

なんてことない問いに答えてくれる人がいるって幸せなんだなと思います。

どうして風はふくんだろう?


「知らないよ、ネットで調べれば?」


どうして喉が渇くんだ?


「しゃべったからじゃない?はい、水」


どうして朝はくるんだ…


「文句言ってないではやく学校行きなよ」


意味のない僕の問いに君が答えてくれる


それが当たり前だった


そんなことが幸せだった


朝起きるととなりに君がいた


朝食を食べているときは目の前に君がいた


大学の授業中は君のことで頭がいっぱいで


昼御飯は君の手作り弁当


バイトが同じだから君の横顔を見ながらレジ打ち


帰りにコンビニで晩御飯を買って一緒に帰る


夜御飯を君とテレビを見ながら食べたら


一緒に風呂にはいって


二人でふとんに


朝起きたらまた君がとなりにいる


みなさんにはそんな人がいますか?


僕にはもういない


僕が悪かったのかな?


デートの日に僕が講義をいれたから?


晩御飯に君の嫌いなきゅうりをいれたから?


君のお気に入りの茶碗を僕が落としたから?


違うことはわかってる


そんなことで機嫌が悪くなる君じゃない


なんで君はいなくなってしまったんだ?


そんな僕の問いに答える君はもういない


君は家を出ていった


君が最後に僕へ送った言葉は「ごめんね」だった


机の上に紙切れ1枚


そこに一言書いてあった「ごめんね」


なんで君はいなくなってしまったんだ?


わからないよ


なんで君はいなくなってしまったんだ?


それがわからない内は君が帰ってくることはないだろうね


なんで君はいなくなってしまったんだ?


君は僕のすべてだったのに


なんで君はいなくなってしまったんだ?

なんで君はいなくなってしまったんだ?

なんでどうして君は

どうして君は

君は


僕が


嫌いになってしまったのかな?


さみしいよ


会いたいよ


声を聞かせてよ


帰って来てよ


僕の幸せの人。

ハッピーな話より暗めの話を考えるほうが好きです。苦手なかたは申し訳ないです


意味のない短編ですがこれを読んで今ある当たり前がどれだけ幸せなのかを考えていただけたら嬉しいです

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