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四面楚歌

作者: 朱豆

四面楚歌といえばほとんどの人が周りが敵だらけで囲まれている、といった状態を想像するだろう。しかし今私が置かれている状況も四面楚歌とは言えるのではないだろうかと思い、ふと誰かに伝えてみたくなった。

私の名前はここではAとしておく。私の人生はまあ普通の人生よりかは少し下、中の下くらいだろうと思っている。小学校、中学校と特になにも深く考えず生き、高校にしても家が近いからという理由で選んだような、自主性も夢もなにもないような男だ。

そんな私はもう20になる。大学に通ってはいるが大学にしても周りが言っているから、親に大学くらいは出ておけ、と言われるのでとりあえず大学に入り、特に受けたくもない授業を聞き、大学でしか関わらないような友達と他愛もない会話をし、バイトに行き、そして寝る。といったどうしようもない夢も何もない男である。

さて四面楚歌の話に戻りたいのだが、私の置かれている状況も四面楚歌であると初めの方に言わせていただいたが、私の置かれている状況というのは毎日を意味もなく過ごし、心からの友達と言える存在もおらず、ふと振り返るとバイトしかしていないような今の人生、これもある種の敵しかいないような状態ではないのだろうか、ただの卑屈な男の一人語りになるのだが、世の中の半分くらいはこのような人間に当たるのではないかと思う。つまり何が言いたいのかと言われると、四面楚歌などという言葉などなくても何もない人間からすれば常に四面楚歌なのである。

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