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なんてやろうかと考えているうちにどんどんと恋愛方面から離れて行く気がする。早く恋愛の方にしたい。すれ違え!!

朝の洗練された空気が私の心を洗います。

毎日のストレスで荒んだ心が癒されていく気がします。

さて、今日は計画を実行したいと思います。

今、斜め前の席で本を読んでいる可愛らしい子犬のような女の子を口説きたいと思います。

ガタンと音を立てて立ち上がるとビクッと子犬ちゃん(仮名)が震えました。

歓喜の震えですか?

人の少ない教室で少し埃っぽい空気を吸って子犬ちゃん(仮名)の机の前に行きます。

子犬ちゃんはほんの少し青い顔をしていますがどうしたのでしょうか?

体調不良なのでしょうか?

それならば保健室に連れて行きますよ‼︎

朝だから先生いるとは思いませんけども。

「メアド交換してもらえませんか?」

「ふぇ!!??は、はい…!?」

少し驚いた様子でしたがはいと言ってくれたので嬉しいです。

メアドを書いたメモを出し、渡す。

「よろしくお願いしますね」

優しく微笑むと子犬ちゃん(仮名)は青い顔を一層青くして思いっきり頭を縦にふる。

嬉しすぎて泣きそうです。

前にいる子犬ちゃん(仮名)もプルプルしながら泣きそうになっています。

同じことを考えているのかもしれません。

嬉しすぎて教室を飛び出して廊下を走ってしまいました。

人が少なくてよかったです。

こんな奇行を見られたらどんどんと私のバラ色の中学校生活は遠退いてしまいます。

出来るだけ落ち着きましょう。


余り使われていない校舎の方に行き、ウロウロとして興奮を抑えましょう。

ふーっとため息をつくとどこからか声がします。

そっと耳をすますとその声は鮮明に聞こえました。

「だーかーらー!あんたは私の引き立て役なの!わかってる?わかってるならあの人たちに近づかないでって言ったよね‼︎本当、私がヒロインなんだから脇役のあんたは引っ込んでなさいよ‼︎」

「で、でも春ちゃんを引き立てるにはあの人たちに近づかないといけないじゃん…」

「あのねぇ‼︎私の名前は桃井さんって言ってくれる?わかる?前から言ってるでしょ?私の名前をあだ名で読んでいる子なんて友達と勘違いされるじゃない‼︎そしたらあの人たちはあんたにも興味示すからダメなのよ‼︎」

「わ、わかってるよ…」

「わかってるなら絶対近づかないで頂戴‼︎私がヒロインなの‼︎一番愛される子なの‼︎あんたの代わりなんていくらでもいるの‼︎私を引き立てるならもっと上手くやって頂戴‼︎」

「わかった…」

「ふんっじゃあね」



…桃井に春ちゃんとなると隣のクラスの桃井さんくらいしかいないと思うのですけど、あの桃井さんがこんなこと言うんでしょうか?

人の表裏なんていくらでもありますし、こういうこともあるのかもしれませんね。

しかし、ヒロインとか脇役とかそれを自分で言うなんて少し恥ずかしい人なんですね。

最近あるあるの電波系みたいな感じでしょうか?

「春ちゃん…前は優しかったのにそれも演技なの…?」

寂しげで儚い声が聞こえる。

そっと顔を覗かせると柔らかそうなミディアムの髪をふたつくくりにしている女の子。

そういえばこの子はよく桃井さんの隣にいる女の子ではないでしょうか?

いつも地味で空気すぎてわかりませんでしたがよく隣にいた気がします。

足音と気配を消して近寄ると女の子はびっくりしたようにこちらを見ました。

「どこから聞いていたの?」

「だーかーらーのとこからですかね?」

「最初からじゃない」

そうなりますね。

よく見てみるとこの女の子可愛いですね。

ぱっちりした目が少したれ目でほんの少し潤んでいてとても可愛いです。

全体的に整っていてとてもいいと思います。

「ねえ、聞いてたことは秘密にしてくれる?藤岡さん」

名前を知っていたんですか…嬉しいです。

今日は幸せなことが多い気がします。

もしかするとバラ色の中学校生活はもうすぐなのかもしれません。

「では、取引をしませんか?」

「どんな………?」

「あなたが私と友達になりませんか?そうすれば聞いたことは秘密にします」

「そのくらいなら…うん、いいよ」

キタコレぇぇぇぇぇぇぇ↑

と、友達が増えました。

これでバラ色の中学校生活は一歩近づきましたよ!!

「私は白野桜。あなたは藤岡玲さんでしょ?なら桜って呼んでね?」

「はい。わかりました。では、桜さんも玲と呼んでください」

わかったわ、よろしくね玲と言って桜さんが微笑んだ時私は雷に打たれた気がしました。

これは恋ですかね…?

でも、私には子犬ちゃん(仮)という人が…。



<**>



家に帰るとメールが届いていました。

こんにちは?こんばんわ?藤岡さん。

そんな少ない文字数だったが私にとっては子犬ちゃん(仮)からメールを着たのがとても嬉しかった。

嬉しくて鼻歌を歌っているとまたメールが来た。

私、桜。

明日、ご飯一緒に食べましょう?

2人からメールが来て嬉しすぎてブリッジをしてしまった。

急いで嬉しいですと返しました。

全然返って来ないので携帯片手に晩御飯を食べます。

佐倉氏がじっと見てくるので無視します。

兄が睨んでくるので無視します。

ようやく返って来た返事がありがとうだったのでテンションがおかしくなり兄のポエムノートにまたもや落書きをしてしまいました。

多分、30日はこのテンションの気がします。

友達2人?ゲットだぜ!!

結構書いてる気がする。

頑張ってる。

というか、攻略対象者たちと絡んでない。

絡む気配がない。

仕方ないから番外編とかの方作って書くほうがいいのか…?

それとも長くしてグダグダにさせる?

別にどっちでもいいけどグダグダ長くなったら永遠に完結しない気がする。

しかし、番外編とか作るのもなー…

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