主人公の設定が決まってないような気がする…学校編とか作るとか考えてなかったけどなぜか書いてみたかった!学生の本分は勉強です
中学校……それは悪魔の巣窟だ。
下ネタばかり言って楽しんでいる男子+一部の女子。
とにかく騒げば楽しいとおもっているモンスター。
自分の意に沿わない人間は排除と言う名のストレス発散の道具にされる……
それが中学校である。
ある中学校に女子生徒がいた。
一年の頃から周りをドン引きさせるようなヤバヤバ発言を繰り返し学校内では恐れられ、クラス内では彼女のことに触れないようにと気を使う生徒。
彼女は三つ編み眼鏡と言う地味な格好をしているが口を開けばあり得ないことばかりを言い今は学校内では誰からも話しかけられないのだった……
「あ、あのぉ‥藤岡さん」
今、私に声をかけたのはクラスの委員長と言う名の雑用。
特にイケメンと言うわけでもなくブサメンと言うわけでもなく一般の人間の顔立ちをした普通の眼鏡です。
いつもオドオドしており私の前ではいつも目を合わせないような人です。
噂ではこの男子生徒には素晴らしいほどの麗しい兄がいるとかいないとか…
「あのっ…今日の朝に出さないといけないプリントを…」
クリアファイルの中からプリントを出し、委員長に渡し本を出す。
なぜか委員長が身構えるとああありがとうございますぅと言いながら去っていきました。
まわりの人たちはまるで私が脅したのではなんて言ってきます。
そんなことはしませんよ。
まわりにジロジロ見られながら堂々と本を読みます。
本を読んで数分経った後、まわりがザワッとしました。
多分、彼がやってきたのでしょう。
教室の扉からやってきた栗色頭と赤色頭。
どちらもお顔は優れています。栗色頭は垂れ目に涙黒子と中二ですが意味のわからない色気を漂わせています。赤色頭は人を睨むと殺すのではというばかりに怖い目です。ある女子生徒はあの目で睨まれて死にたいと言っていました。二人とも高校生並みの身長です。
中学生かと疑うような二人です。
しかし、二人とも最近ではDQNとも呼ばれるようになったあの不良とやらです。
とにかく素行が悪い。
授業中居眠りなんて当たり前むしろ居ない方が当たり前。
学校内では喧嘩、学校外でも喧嘩。
栗色頭は女たらしでモテモテのヤリ…んなわけないでしょうね。だって中学生ですよ?
噂ではいろいろやっているとかなんやらかんやら……
二人が教室に入ると私の近くの席に座ります。
なぜかというと席替えの時まるで運命かのようにあの方達が近くになるのです。それも決まって窓側の後ろの席に座らされます。
「おっはー玲ちん☆」
栗頭は私の前の席に座ります。こういう羽のように軽い人間とは話したくないです。
どうして先生は私がいつも変えてくださいと言っているのに聞いてくれないのでしょうか?
運命だから仕方ないなどと言うんですけどね……
私は毎日平穏に過ごしたいだけの普通の生徒だったのに今ではこの不良に絡まれているせいで友達さえも話しかけてくれないのです。
「玲ちーん!俺とお喋りしない?」
とにかくこういう場合は無視です。喋ったらこの栗頭のペースに巻き込まれてどんどんと私が喋らされていくのです。するとどんどんボロが出てくるのでまわりの人たちがもっと私に近寄らなくなるのです。
できれば3年になったら不良とはおさらばして女の子達とうふふあははの青春を送りたいです。
「りゅうくんとミカくんきてたの⁉︎」
鳥肌が立つようなこの甘ったるい声にこのバニラとバラを混ぜたような臭い香り…これは隣のクラスの桃井春子さんではないでしょうか?
「春ちゃんおはよう〜」
栗頭は先ほどまで私に話しかけていたことさえなかったかのように桃井さんの方へと向かう。
桃井さんは私の隣の席にいる赤頭に挨拶をしている。
桃井さんは声の高さと中学生とは思えない化粧とその甘ったるい香水さえなくして性格をお淑やかにすれば誰からでも人気が出そうな人ですね。
「春子…」
桃井さんを抱きしめる赤頭。人前でよくいちゃつけますね。私は今ドン引きですよ。
桃井さんはやめてよぅなんて言っているが顔は喜んでいるようです。なんて仲睦まじいことでしょう。
多分、桃井さんが清楚系女子でこの赤頭が普通の麗しいお顔の人だったら暖かい目で見られたと思います。
「桃ちゃんっ!!!!」
乱暴に教室のドアが開くと廊下からショタっ子が現れました。こいつも不良です。
コーヒーを被ったような髪色に幼い顔立ち、ぱっちりした二重の目は女の子よりも可愛いかもしれません。
コーヒー頭は桃井さんを抱きしめている赤頭を見ると頬を膨らませ桃井さんを僕のだ的な発言をして桃井さんを抱きしめました。
桃井さんは驚いた顔をしていましたが頬を染めて恥ずかしがっていました。
完全空気の栗頭は醜い取り合いをニコニコと見ています。多分、栗頭に性格は悪そうです。
「もうっ‼︎りんくん恥ずかしいじゃんっ‼︎」
桃井さんは頬を染めながら怒っていますが今更だと思います。なので自分のクラスに帰ってください。
予鈴が鳴ると桃井さんはコーヒー頭を連れて帰ってくれました。ありがとうございます。
もう来ないでください。
一応、名前を…
赤頭…小鳥遊龍(平仮名で表記されているのは主人公が小鳥遊龍という名を知らないから)
栗頭…田原美夏(女の子ぽいですね……)
コーヒー頭…佐藤凛(コーヒーに砂糖……)
最初は赤頭だけの予定でしたがなぜか作者好みの二人が付いてきた……
多分赤頭は寂しがりやで栗頭達を出さなきゃいけなかったんですよ…