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7.☆ 春のツェルニー・中

 よし決めた。

 あいつシめる。



                  春のツェルニー・中


「窓は?オッサン」

「閉めたで」

「鍵は?おにぃ」

「閉めた」

「「弁当は?サキ」」

「失礼ねちゃんと持ちました」

「「「完了」」」

 いざ、どきどきの高校生活へ!


「で、なんでオッサンいんの」

「つれないなー、どーせ一緒の方向やん?」

「近寄るな阿呆が移る。私はおにぃと行くの!」

「そのおにぃはもうエレベーターで降りとるで?」

「のをををををを!」

 階段をマッハで駆け下りたら(むしろ転げ落ちてた)おにぃはまだエントランスから出たとこにいた。

 なにぼんやりしてんのかと思ったら(それでもカッコイイけど)眠そうに歩いてく変な男を見てた。多分同級生。

「あれ、アキ知り合い?」

「いや、こっちは知ってるけど向こうは多分俺のこと知らない」

「いやン、なんか意味深☆」

「埋めてあげようか(にっこり)」

「(ヒィ)冗談やて…」

 男が通りすぎてからのろのろと歩き出したおにぃとについていく、変な男はいなかった。横道に入ったんかな?

 学校へ行く途中に藤宮カオルとゆー人にあった。

 サッカー部のヤツらしく、おにぃにこないだの試合の助っ人のお礼だけ言ってマッハでかけて行きあがった。

 この私をシカトするとは言い度胸じゃないの。

 よし、今度シめとこう。

「サキ…なんか物騒なこと考えてるんとちゃう」

「オッサンには未来永劫関係ないわ」

「(ちょっと傷つき…)」


 入学式の新入生代表あいさつはかなりキマった。

 これで私は紋高のムッソリーニ!(目指すはヒットラー)

「なぁ、アキ」

「(なんでうちのクラスの列にいんの)何」

「サキって首席入学やったっけ」

「違うと思う」

「せやったらなしてサキが新入生代表あいさつやっとん?」

「想像道理なんじゃない」

 さすが首席クンよねー、ちょちょっと家に電話したら新入生代表譲ってくれたもの。

 ちょーっと「お宅の庭に水素爆弾埋めたんだけど」って言ってみただけなのにNe☆

 さぁあとは金正●の登場を待つだけよ!

 かかってきあがれ幟堂リナ、リナなんてへぼっちい名前の女には負けないわ!(全国のリナさんスミマセン)

「―――…続いて在校生代表あいさつ」

 幟堂…リ…ナ…。


 ヲ ト コ か よ ! ! !


 男だよ!

 プラチナみたいな銀髪ロングヘアーだけど男だよ。あれは男だよ。

 うわはぁこんな美形いるんだねおにぃには劣るけど。いやぁサキどんひとつ賢くなったでよ。

 だからって容赦はしませんケドね。顔に傷つけたくなかったらさっさとひっこめ。

「幟堂リナ!」

 その場で椅子の上に仁王立ち。どこからか風。効果さんサンクス!(いねぇよ)オッサンが意識ぶっ飛ばしそうに目ェ回して、おにぃはげんなりした顔でこっち見てる。

 あたいは今から戦場に行きます。

「たった今からあんたは私の敵よ!私は紋高のヒットラーになるんだから!!!」

(それ無理、ってか止めて。と全校生徒は思った)

 男のくせに幟堂リナ(全国のリナ(♂)さんごめんなさい)はふっと笑って、

「ありがとう、楽しみにしてるよ」

 とかほざいた。

 女子の黄色い声130ホーン(飛行機の騒音越えたよ)ぐらいが体育館を揺らした。ねぇあんた達うるさい。(怒)

 舞台を睨みつけると、幟堂は楽しそうに笑ってあがった。

 よし決めた。

 あいつ今日シめる。

 あのニヤニヤした顔叩き潰す。

「…なぁ、アキ」

「何」

「今絶対サキ幟堂シめよーと考えとるな」

「とめたら」

「サキと幟堂の衝突なんて生存率飛行機のクラッシュ事故と同じくらいやで?俺まだ死にとうない」

「幟堂には痛いとこ握られてるし?」

「なんで知っとん!?」

「いえ、風の噂で」

「…さよけ」



 決闘!金正●幟堂VSムッソリーニ麻川

  時 :本日放課後

 場所 :生徒会室

立会人:無し

    怪我しとーないやつは近づかん方がええで、命の保証はあらへんさかいな☆

                                     BY麻川レキ


えー…。

紋高最強の腹黒策士と、紋高最強の破天荒少女と、紋高最強の不幸少年の…

ら、ぶ…こ…め…?



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