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6.☆ 春のツェルニー・上

 実は、彼には兄妹がいる。

 どっからわいてきたのコイツら、と訊きたくなるほど、

 めちゃくちゃ似てねェ兄妹がいる。



春のツェルニー・上


 一年生カラーの藤色(って言ったら聞こえはいいけど手練れのオミズおねェちゃんみたいなでろでろピンク)のラインが入った白いオーバーシャツ。(しろすぎて青光りして見える。ユーレイかよ)

 同じ一年生カラーの紐リボン。(これって使い様によっちゃ凶器よね)

 紺基本に白とかピンクのチェックが入ったプリーツスカート。(もちミニ。悩殺パンチラ☆(スパッツです))

 イーストボーイのVネックにブレザー着て紺ハイソ着用。

 髪はさらさらキューティクル☆薬用リップ着用完了!

 サクラサク(むしろチル)四月。今日からあたいは高校生です☆

「うぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!高校デ・ビュウだZe!」

「そのつもりなら鏡の前でガッツポーズと制服にいちいち突っ込みいれながら着るの止めたら」

 おぉう。背後から聞こえる不機嫌そうな声(多分洗面所をを独占してるから)と鏡に写る眠たげに壁に体をもたせかけてる(低血圧)そのお姿は…!

「ブエノス ディアス☆マイスゥィートおにぃ!」

「…スペイン語」

「当たり。頭のよさも相変わらず、さすが私のおにぃね」

「いつ独占されたのか憶えがないんだけど」

「何言ってるの!私達はこれまでお互いを独占しあってきたじゃない!」

「あのね…」

 嬉しいのはわかったから、いい加減にしないとけたくり倒すよ?(にっこり)

 そんな過激なところもステキだYo☆(なんて言ったら本当にけたくり倒されかねないから言わない)


 ダイニングに行くと、オッサンがテーブルで女物の洋服カタログ見ながらモンブランと味噌汁と焼き魚(鮭)を食べてた。思うにモンブランが主食であとおかず。

 何考えてんだろうこの人。おにぃがコイツと一緒にご飯食べたがらない理由がわかるよ。

「おはよーさんサキ。高校の制服も似合うで我が妹」

「黙れオッサン。私の兄は一人だけだ」

「オッサンって…まだ俺17なんやけど」

「ふん、現時点で私よりも2つも年上でさらにこの月末で3つ年上!オッサンで十分よ」

 今日のブレックファスト(ブルジョアジーに)はすあまとキムチと味噌汁かけご飯とバナナ。これが正しい食事なのよ!

「お前…よくそないなメニューで食うなぁ・・・」

「自分が正しい味覚持ってないからってシけてんの?これが正しい朝食よ!(どーん)」

「(多分違うんやないやろか…)まぁサキがええならええか」

 あ、私がオッサンオッサンって言ってるから親父と勘違いしてる人いるかもしれないけど違うから。こんなヤツから生まれるくらいなら私自らの臍の緒で首締め上げて死ぬね。(少なくとも男から生まれることはないけど)

 オッサンはおにぃよりもひとつ上のレキって名前の…あ…に…。(相当イヤ)

 去年高校ほったらかしてふらふらーっとどっか行って関西弁習得して帰ってきた意味不明かつ味音痴なダブり学生。だからおにぃよりいっこ上なのにおにぃと同じ学年でベンキョーしてる。

 バカだよねー。わざわざダブんなくったって書類ちょちょっとちょろまかせばよかったのにサ。

 って前言ったら、

「サキ、俺はまっとうに生きるって決めたんや…」

 と妙にすがすがしい目で言われ、あまりのキもさに吐いた。

「っと、そうだオッサン。今紋高の実権握ってるヤツは誰なの?」

「(実権って…)生徒会長の幟堂リナやと思うで」

「幟堂リナね!とりあえずまずKCNは外せないわよね」

 すあまをつつきながら「打倒幟堂で下克上☆」作戦を練っていると、オッサンが顔ひくひくさせながらこっちを見つめてきた。なにオッサン、キモイよ?

「…サキ、KCNって青酸カリやろ・・・?」

「あらオッサンのくせによく知ってるじゃない」

「それをどうするんや…?」

「決まってるわ!紋高の金正●に毒を盛るのよ!」

「いや、幟堂は別に独裁政治を強いとるんとちゃうんやけど」

「それでも必要でしょ、私が権力者になるためには!」

「ならんでええよ・・・」

 私とオッサンの食事が終わったら、やっとおにぃがダイニングに来た。

「お、おはよーさん。数学のノートみして?」

「開口一番それ?ねぇ兄貴、あんたに兄としてのプライドは?」

「ない」

「だよね」

 ぶつぶついいつつおにぃはおっさんにノートかしてあげる。だって優しいから!


 さて、今日からのジョシコーコーセー生活、いいこともタナボタも権力もたくさんひきよせるわ私の強運で。

 とりあえずオッサン、よだれふけ。(遅い)



 


 

 決意を固めるサキを横目で見つつ、おにぃと呼ばれる彼は思った。

 こいつら2人とも味覚おかしいんじゃないのか。

 少なくとも10年以上食卓を共にしているが、今だこの空前絶後に奇妙なとりあわせの食事には慣れられない。(もちろん弁当とか夕食とかも例外ではなく。こいつらの友達苦労してるんだろう)

 そしてサキ、お前は地下に研究室つくって篭るのはもう止めてくれ。

 そしてレキもとい兄貴、お前は女性の洋服カタログ見ながらニヤつくのは止めてくれ。


 兄弟唯一の常識人である彼は認めたくないが、

  長男 レキ(17) 高2(ダブり)

  次男 アキ(16) 高2

  長女 サキ(15) 高1

 こいつら3人、しっかり血がつながった麻川3兄弟です。





別名

“作者ですらも驚いた新事実が発覚した話”。

超似てねぇ。どうしたことか。

そしてコイツが準本編のヒロインです。

紋高のヒットラーを目指す少女。

…果たしてラブコメとして成立するのか。



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