表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/27

13.★ あのひとのフルネーム。下

「いやぁ、ロマンチックなプレゼントですよねェ」

「金なかっただけじゃん」

「(ドキッ)いえいえ「モノより思い出」でしょ。それに麻川氏物あげたら迷惑がりそう」

「まぁね、もういらない」

「その点俺のプレゼンツ☆ならほっときゃ自然に帰るからエコマーク!」

「金かからないしね」

「(ドキッ)いえいえでも麻川氏嬉しそーでしたし?」

「嬉しかったですから嬉しそうなのは当然じゃない?」

「そーですか」



                  あのひとのフルネーム。下


『フラワーシャワーですョ。そうですか?』

『草臭い』

 おぅ…まぁそりゃ。

『しょーがないでしょ草だし。それに俺一日中かかって集めたんデスよこれら!』

『どろだらけじゃん』

『犬のよーに這いずりまわりましたもので』

『……』

『あの、麻川氏?』

 無言で俯くアキ。え、何もしかして怒ってますか?

『麻川氏ぃ?』

『…ぶっ』

 ぶ?

『くくっ、は、ははははは!ちょっ、もーなんか駄目!ははははははは!』

 爆笑する麻川アキ。

 ムービー写メしといてファンに売りつけりゃよかった、とあとから思った。(悪)

 そのまま2分くらい笑いつづけたアキは、目元に溜まった涙をふきながら(そんなにおもしろかったのか!?)言った。

『なんかもう非常にあんたらしいね』

『それ褒めてる?』

『さぁ』

 偶然肩に乗ったらしい四つ葉のクローバーを摘み上げて、アキは笑った。

 いつものにっこりじゃなく、女の子たちに振り撒くにこにこでもなく、

『熱でもあるんじゃない、白石ユウヤ』

『は?何でですか麻川氏』

『顔、真っ赤』

 すっげぇかわいい笑顔だった。

 ま、本人に言ったら殺されそうだけどネ。


「麻川氏」

「何」

「なんかヘヴォくてすみませんネ」

「いえいえ」

 それだけ持ってきたらしい四つ葉のクローバーをくるくる回しながら、アキは言った。

「非常にあんたらしくて珍しいプレゼントでしたから、大分印象に残りました」

 そーですかそれわよかった。(よかったのか)


「多分、今までで一番嬉しいプレゼントだと思います」


 うん、まぁね、

 こんなことしかできないけどさ、

 それでも精一杯、きみが生まれてきてよかったって思ってる。




 ※そのちょっと後※

「でもさすがにヘヴォすぎだと自分でも思うのでもいっこプレゼント」

「は?あんた金あんの」

「全財布財産210円です」

「100均グッズ2つとか」

「違います」

「210円商品?」

「いえいえ、来月まで210円でのりきらにゃならんので」

「(結局どっちもタダじゃん)」

「今月はひもじいですよ。ひもの爺さんじゃないです」

「(無視)で、何?」

「(うわシカト)トリビアですョ」

「(無駄知識?)」

「ハリポ読んでます?」

「一応」

「リーマス・J・ルーピン先生っていますよね」

「(ちょっと考え)いたね、そーいえば」

「彼のフルネームは「リーマス・ジョン・ルーピン」です」

「……へぇ」

「うわ1へぇ!反応うっす!」

「だって…ホント無駄…」




しばらく本編・準本編ともどもネタ充電期間に突入します。

捜さないで下さい。

は、冗談ですけれども、しばらく番外編攻めになるかと思われます。御了承ください。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ