青い春は嫌い
「好きです……ずっと、ずっとずっと好きです」
青春? 大嫌いだ。
青春と俺とは、もう無縁。
小さい頃から今まで、青春みたいな一瞬を生きた事がない。
ドラマの中の話し、それが青春。
しかし、俺はやってしまった。
予想外だ。
……予想外だ。
どっちかと言えば幸せ……な事なんだろう。どちらかと言えば。
どう対処したら良い、誰か教えてくれないだろうか。
このまま逃げれば良い? いやそれはダメだろう。
答え……心臓が痛い。
プレッシャー。
青春なんて大嫌いだ、自他共に認める大嫌いな青春。
それがどうだ、今は青春してるんじゃないか。
嫌いだ、嫌い。
…………。
自分には無縁の世界。
それは、分かっていた。
無縁だから、関係ないから俺に関わらないで欲しかった。
それが……今は関わられた。
青春、よく分からない。
だから、嫌っていたんだ。
人はよく分からない事柄には、目を向けたがらない。
安全か、自分に危険がなければ関わる。
今の……俺自身の気持ちはどうだ。
高鳴る心臓、顔は多分赤い。
それでも、青春とやらに恐怖心はない……。
「……そんなに好きなの? 私も好きだよっ、よろしくね」
どうやら、俺の初めての告白は成功したらしい。
青春? 大嫌いだ。
だけど。
だけれど。
……。
まぁいい、今はいいんだ。
青春……。
羨ましい…………。
うぎゃー