続々党は続く
ここはいったいどこだ変なところに来てしまった。目覚めたらこんなところに。いったいどこだろう。
「ここはどこ。」、転生者が言う。周りが騒々しい。
「革命をしよう。権力者たちに目にものを見せてやろう。ヤツラを打ち倒すんだ。」、左翼穏健派が言う。
「何を言ってんだ。そんな事したって何にもならない。オレたちはここで生きていくしかないんだ。このままで十分生きていけるんだから何もしなくていい。」、保守党家父長制度の進歩者が言う。
「そうは言うけど外には敵がいる。周りが海に守られているからいいものの、いつ襲われるか分かったものではない。オレたちはみんな協力すべきだ。島の中の人々はみんなで平等にまとまるべきだ。」、平等主義議会推進派が言う。
「お前らインテリはいつも難しいことばかり言って何を言っているのかさっぱり分からん。」、乞食が言う。
「あなた達は男同士で徒党を組んでばかりいて、女を弾き出している。いつもいつも自分のことしか考えていない。そのくせに何が平等主義ですか。」、フェミニズム過激派が言う。
「そんなことはない。我々は誰だって参加を歓迎している。現にこうしてあなただって活発に活動しているじゃない。」、やる気なし派屁理屈屋が言う。
「もうそんなこと言っているなら、革命なんてやめだ。権力なんて廃止だ。政治なんていらない。」、アナーキが言う。
「もう、お互いに愛し合って生きていきましょう。ああ、アタシのあの人。」、恋愛至上主義者が言う。
「あなたは無知だからそんなことが言えるのよ。私たちが何をやっているのか知らないの。ここにはときどき魔界からの死者がやってくる。彼らは人の血を吸って生きている。私たちは彼らに人の血を提供している。人肉を求められることもある。もし私たちがこれをしなかったら、ここにいる皆さんはとっくにいなくなっている。」、内閣府首席が言う。
「そんなおぞましいことがよくできたものだ。同じ人間だとは思えない。畜生以下の行為だ。こんなヤツラと一緒になんかなれるかよ。」、一般市民が言う。
「お前らの意見は大体分かった。魔王に報告する。」、内通者が言う。
「皆さん神様のお声をお聞きください。確かに罪を犯した人もいるでしょう。でも皆さん、よく考えてください。みんな必死で生きています。それは分かるでしょう。神様は皆さんを許してくださいます。神に祈りを捧げましょう。全てはそれからです。」、ミティウル教の神官が言う。
「何を言うんだ。神などいない。この世界は代々、王家によって支配されている。王様は健在だ。我々は王のおかげで生きているのだ。」、国王軍第一師団長が言う。
「もう終わりだ。お前ら全員訳かかんねえ。神だか王だか知らないがオレたちはただの家畜じゃんか。魔獣のエサじゃんか。ただ栽培されてるだけじゃんか。とにかくヤツラを打ち倒すんだ。邪魔するやつは殺す。」、革命党過激派が言う。」
「そうは言っても、魔獣たちは力も強いし、強力な特殊能力を持っている。人間では対抗できない。それにここには武器もない。このまま与えられた生を全うするしかない。」、運命論者は言う。
「死んでダメ元でいいから、戦おうぜ。一人で戦わなければいい。我々は十人とかでまとまって、一体の魔獣wと戦えばいい。」、戦闘民族が言う。
「コイツは。仲間の血を売って、いいもん食べてラア。オラ、見たんだ。コイツ仲間の食事に眠り薬入れてラア。そいで、大人しくなったところを魔獣にわたしてら。」、陰謀論者がいう。
「そうさね。結局この世は弱肉強食だ。周りのやつを踏んづけて上に立つしかない。魔獣でも人でも上手く里利用してやっていくのが一番だ。」資本主義者が言う。
「結局、かかる犠牲をできるだけ減らして、どれだけ利益を大きくできるかに尽きる。デメリットを最小限にしてメリットを最大にするのだ。」、功利主義者はいう。
「そもそもそのメリットとデメリットて何のことなのよ。こんな世界でどうしたらいいと言うのよ。」、持たざるものが言う。
「そんなの食料だよ。あるいは配偶者だよ。それに自由だ。食いたいものを食って、寝たいときに寝る。仕事なんてしない。それに尽きるよ。」、物質論者が言う。
「こんな世界でそんなモノ目指しても、虚しいだけよ。もっと来世を信じて、善行を積まなければならないわ。」、神秘主義者が言う。
「もういっそのこと、全員で死んでしまったらどうだろう。そうしたら、魔獣たちも食料がなくて生きていけない。復讐できる。せめてこの世界に一矢報いよう。」、集団自殺派が言う。
「決まりを作ったらいいんじゃない。魔獣と私たちで取り決めを作るの。前もって決まっていれば、生贄になっても納得できるのじゃない。」、憲法制定派が言う。
「そんなもん作っても破られるだけだ。魔獣たちには従う理由がないのだもの。」、不信論者が言う。
「徳でもって世界を支配しなければならない。魔神でもなんでも従わねばならない理があるはずだ。」、哲学者が言う。
「私の剣技で持って魔王を一刀両断できればいいのだが。」、ヘボい勇者が言う。
「世の中の現象は全て、数式化できます。魔神でもなんでも結局はパラメーターです。」数学者が言う。
「学者はどうなっているか喋るだけだ。人の行動を動かすことはできない。それを強制する力がない。魔人が数式化できたからといって、人間を食わなくなるわけじゃあねえ。」、現実論者が言う。
「技術を発展させればいい。学者の理論に基づいて新しくモノづくりをするんだ。」技術者が言う。
「王様になんとかしてもらおう。王様の血液は高貴で貴重なものだ。王様を差し出して最後にしてもらおう。王様の血を飲めば魔人だってもう血を飲まなくて生きていけるだろう。」、王に心酔するものが言う。
「王も乞食も魔人には区別がつくまい。ヤツラにはきっとみんな同じように見えて、我々の区別もつくまい。」、真の平等論者が言う。
「お前らは全員、刑場送りだ。そこでギロチンにかけられる。」、死刑執行人が言う。
「郵便が届きました。速達です。」、郵便局員が言う。
いったい、世界はどうなってしまったのだろう。外に出てみなければ何も始まらない。




