街頭アンケート
私達はとりあえず食事会場へ戻った。
「あれ?君達、どうしてここに?」
戻ると私達に噂を教えてくれた女子大生が声をかけてきた。
「話し合い?説教?が終わったので戻ってきました」
「そ、そうなの?それにしてはすっごい上機嫌だけど」
「え、そ、そんなことないですよ」
「そ、そう?」
私達がそう話していると光が庇った女子中学生がこちらへ来た。
「あ、あのさっきはありがとうございました」
女子中学生は深々と頭を下げて感謝してきた。
「いやいや、光は別に大したことしてないよ。ただ面白そうなことがあったから首を突っ込んだだけ」
「そうそう、光が勝手に首突っ込んだだけなんだから感謝しなくていいよ」
「で、でも」
「あ、じゃあそれなら街頭アンケートに協力してくれる?」
「街頭アンケート?」
「お二人は連中の支配体制を壊したいですか?」
「こ、壊す?自由になりたいかってことですか?」
「ま、まぁそんなとこです」
「何故そんなこと急に?」
「い、いやなんとなく皆さんがどう思っているか聞きたかっただけなんです」
「そ、そう?うーん私は壊せるもんなら壊したいかな」
「わ、私もです」
女子大生と女子中学生はこの体制は要らないようだ。
「ここに働いているほとんどの人達が今の状況に文句を言ってるよ」
「やっぱりみんなこうやって支配されるのは嫌なんですね」
「あっ、でも一人だけそう思ってない人がいます」
「一人?」
「はい。その人が言うには連中のおかげでここの平穏は保たれてるとかなんとか」
「なるほど、その人って今どこにいます?」
「もう部屋に戻ってると思いますよ」
「部屋?」
「はいここから一番近い旅館の4階がその人のお部屋です」
「とりあえずそこ行ってみる?」
「そうだね」
「お二人ともアンケートにご協力頂きありがとうございます」
「う、うん」
お二人は何が何だかわからない様子だったがとりあえず私達はその旅館に向かった。
「あれ?おーい!」
向かってる途中に聞き慣れた声が聞こえてきた。
「焔に蒼雷、どうしたの?」
「どうしたのってお前らが連中に連れられたから」
「もしかして心配してくれたの?」
「いや、そんなことはない」
「さっさとここから出る準備しなきゃなぁって思っただけ」
「あーね。確かにもうここには居られなくなるかもだけど」
「その前にさ」
二人に作戦を伝えた。
「この支配体制をぶっ壊すか。いいなそれ」
「俺的には壊さなくてもいいと思うけどな」
蒼雷は若干乗り気ではないみたい。
「だってこの体制で安全地帯より長く安全を確保し続けてきたわけだろ?なら壊さない方がここの為じゃない?」
「確かにそうかもだけど。どうせ光達は出てくんだし、ここの人達の意見を尊重しようよ」
「うーんまぁ、それもそっか」
「んじゃ俺らは一緒に農業してた人たちに今夜聞いとくわ」
「よろしく、私達も今から聞き込みだから」
「じゃあまた明日の朝にここで結果報告にしよう」
「じゃまた明日」
「また明日」
私達と焔と蒼雷は再び別れた。
そうしてそのまま例の反対派の人のところへいった。
「すみませーん」
そういえば名前聞いてなかったな。
「はーい」
中から六十代くらいのおばさんが出てきた。
「今の体制のままがいいって言ってる人ってあなたで合ってますか?」
「そうだけど、、、とりあえず中に入って」
私達は部屋に入れてもらった。
「とりあえず私は羽間泰子です。あなた達は?」
「今日から入ってきた、草乃です」
「光です」
「沙莉です」
「あ、今日連中に連れてかれた子達か。なんでここに?」
「ちょーっと色々あって」
「色々か。それでなんで私の部屋に?」
「あのーちょっと街頭アンケートをしてまして」
「街頭アンケート?」
「今のこの体制を壊したいかどうかって言うアンケートで」
「それであなたが壊したくない派って聞いたので」
「なるほどそう言うことね」
「お話を聞かせてもらっても良いですか?」
「分かったわ。話してあげる私がなんでこのままがいいかっていうのと、私がここに来る前の話を」




