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考察大会

「第一回考察大会ー!」


「イェーイ」


これは盛り上がるべきなの?


いや、今までで一番意味のある企画なんだけど


「さぁて考察するにあたってかるーく今までを振り返っていこう。ってことで草乃振り返りよろしく」


「えぇー何で私?」


「いやー、こういうのは常識人がやった方が良いかなぁと」


「う、これ断ったら私が常識人じゃなきと認めるようなものだよね。はぁ、仕方ないかぁ。


まずゾンビパンデミック初日、全世界で突如一部の人間がゾンビ化した。


ゾンビが人を噛むとその人までゾンビになる」


「そもそも日本以外もゾンビに侵食されてんのかな?」


「確かめてないから分かんないけど、これが日本だけだったら、ゾンビ殲滅の為にどっかの国がミサイルとか打ってくるだろ。某北の国とか」


「このころはゾンビになる条件はゾンビに噛まれることだと思ってたよね」


「それでみんなが秘密を明かしてゾンビを殺したけど、ゾンビは何度も復活し、さらに強くなっていたんだよね」


「整いました。死んで強くなるとデブとかけます」


「その心は?」


「どちらも死亡成長・脂肪成長」


「おもんな」


「今真面目な話してるんだから」


「はいはい、次行くよ。


その後ショッピングモールに行くとバカ強いゾンビが現れた。


そのゾンビはみんなでボコボコにしたんだよね」


「今思うと二日目であの強さは破格だよね」


「あの頃からあのゾンビは再生能力高かったよね」


「あの時光が外に飛ばしたんだけどそれがもしかして西日本の方に飛ばしちゃってたかも」


「ってことは安全地帯から出る必要になったのは光のせいじゃん」


「そういうこと言わないでよ」


「そして次に学校に避難して、なんやかんやあって二週間くらいで出て行くことになったよね」


「副校長先生は最後までカッコよかったよね」


「そういやぁ光とか蒼雷なら副校長先生が死ぬこと防げたんじゃない?」


「確かにあの速度に俺と沙莉は急に対応出来ないけど、二人ならなんとかなったんじゃね?」


「あの状況で打ち返されると思ってなくて、対応しきれなかったんだ」


「光は変身に時間かかるから間に合わなかったよ」


「まぁ過去を悔やんでも仕方ない、草乃、次」


「それでその後富士山登って調査報告書を読んだんだよね」


「確か、ゾンビだけの世界になるとかなんとか言ってたよな」


「後はゾンビの知能が発達して喋れるようになるとか」


「ゾンビが言葉を話せるようになるのはいつになることなんだか。あんだけ強いショッピングモールゾンビですら喋れてなかったぞ」


「ゾンビが喋れるようになるまで殺そうとしたら多分、先に光達がゾンビ化するだろうね」


「ゾンビリスキル装置でも作ればいけるか?」


「どうせ途中で逃げ出されて終わりだよ」


「それでその後何やかんやあって安全地帯に入れてバリケード破られショッピングモールゾンビと再戦」


「そこで初めて噛まれないで殺された自衛隊の人がゾンビになったと」


「まぁ知らないところですでに起きてたかもしれないけど」


「でもやっぱこうしてみるとゾンビになる原因は死ぬことかゾンビに殺されること」


「もしかしたらゾンビに触れられることがダメとか?」


「流石にそれはないよ。光ゾンビ殺す時に何度かゾンビの体触ってるもん」


「俺も何回かあったな」


「じゃあやっぱりゾンビになる条件は死ぬことなのかな」


「そうだとしたら朱里さんのお母さんがゾンビになったのも理解できる」


「何故動かなかったかは置いといてね」


「死んだらゾンビになるってことはさ、いずれ世界全員ゾンビになるってことじゃない?」


「確かに。人はいずれ死ぬもんね」


「死ぬ代わりにゾンビになるだけか」


「良いことなのか悪いことなのか」


「もしかしてさ、このパンデミック起こしたのって世界を平和にしようとかなんとかほざくような過激派団体だったりして」


「いるよなぁ、そういうやつとかエグい思想持ってるマッドサイエンティストとか」


「後は普通にただのウイルスとか」


「原因はまだまだ分からなさそうだね」


「まぁ俺らは別に探偵でも科学者でも無いからな」


「つまり?」


「俺らは今まで通り旅を続ける」


「だな」


「考えるのは他の人類に放り投げよう」


「人任せ人任せ」


「おっ、もうすぐ熊本城着くぞ」


「とりあえず熊本城観光を楽しもう」


こうして結局何にも考察にならなかった会議なのであった。

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