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呑気なのは良いこと

時間は少し巻き戻り、焔達がまだ竜巻を起こしている時のこと


「さーてと私もそろそろ出発しようかなぁ」


周りの人はほとんど移動を開始し、周辺にはもう人一人いなかった。


そう思っていたらキャンピングカーの外から声がした。


「草乃さーん」


奈美さんと瑠美さんが外にいた。


「奈美さんに瑠美さん、こんな時にどうしたんですか?」


「この様子だと政府の言っていた謎の力と言うのはやはり光さん達だったんですね」


流石にこの二人にはバレてるか


「そうですけど、それで?」


「あーすみません、そこは関係なくて」


「単刀直入に言いますと、また私達と来ませんか?」


「と言うと避難所のみんなでってことですよね?」


「はい。私達は再び避難所の周辺に戻ろうと思っています」


「光さん達が本気を出せなくなるのも分かっていますが、、、一緒に来てはくれませんか?」


確かに奈美さん達と共に行くのもありなのかもしれない。


みんなの力が使えなくたってなんとかなるだろうし、別にいざとなったらバラしてしまえば良いだけだし、


でも


「ありがたいんですけど、私達は遠慮しておきます」


「やっぱりそうでしたか」


この二人は何となく察していたようだ。


「因みに理由を聞いても?」


「私達は話し合ってこの後九州に行こうとしてるんです。この機会色んなところを旅しようと思ってるんです」


「何だか草乃さん達らしいですね」


「やっぱり呑気過ぎると思いますか?」


「まぁ呑気なんでしょうけど、それでも別に良いんじゃ無いんですか?」


「そ、そう?」


「はい。こんないつゾンビになるかも分からない環境なら最後まで楽しんだもん勝ちだと思いますよ」


確かに現状この問題を根本的に解決する方法なんて一つも無い。


だから呑気な私達は間違ってない。


間違ってない、のか?


「まぁそういうことなので私達は関東に直接戻ります」


「関東に戻ってきた時はまた一緒にゲームでもしましょう」


「二人も十分呑気ですね」


「私達も草乃さん達の雰囲気に染まってるのかもしれません」


「その方が人生楽しいんでしょ?」


「そうですね」


「それではまたいつか」


「はい、またいつか」


そう言いながら二人は去っていってしまった。


「焔に関東寄った時に大人数で出来る大型企画考えといてって言っとこ」





そうして二人が帰って数十分後、、


「草乃ー、ただいまー」


焔、沙莉、蒼雷が帰ってきた。


「あっ、おかえり」


「まだ出発してなかったんだ」


「うん周りはみんな出発しちゃったんだけど、別に急ぐ必要も無いかなぁって」


「それはそうだね」


「それじゃあまだ出発しないんだ」


「うん。まだ光も帰ってきて無いし」


「じゃあちょっとシャワー浴びてこよっと」


「草乃、なんかおやつある?」


「んーちょっと待ってね」


その後光も帰ってきて、他の人達が安全地帯を抜け出すまで待機した。




「もう六時か」


「朱里さんの予定だともう少しで終わるらしいよ」


「そんじゃ俺らもそろそろ出発するか」


そうして私達はキャンピングカーを瀬戸大橋に向けて走り出した。


「あっ、焔、大人数で出来る企画考えといてー」


「は?え?どゆこと?」

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