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次の計画

「草乃ちゃん達ーいるー?」


朱里さんの声がキャンピングカーの外からした。


「はーい」


私と沙莉は皿洗いをしてたので光がドアを開けた。


「みんないて良かったー。さっき来た時は誰も居なかったから何かあったんじゃ無いかと思ったよ」


「い、いやぁそれは、、ちょっと公園にピクニックに行ってまして」


「ピクニック?」


朱里さんをキャンピングカーに上げて今日の話をした。


「こんな状況でピクニックに行こうってなるなんて、みんなぐらいだよ」


「いや、言い出したのは光だから俺らはおかしく無い」


「へぇー言い出しっぺは焔君じゃなくて光ちゃんなんだ。珍しいね」


「まぁその光の提案を普通に受け入れて直ぐに行こうってなる、みんなも十分おかしいよ」


「まぁまぁそれは一旦置いといて、本来は事前に言いに行くつもりだったんだけど」


「政府の発表のことですよね?」


「うん。あれが私達に出来る最善だったの」


「まぁあれ以外ここにいる人が確実に生き残る方法はないよな」


「初め政府の人達はみんなにここを守ってもらおうって言う方針だったんだけど、それだといずれみんなの力も通用しなくなるし、それにみんなに相当な負担がかかっちゃうから」


朱里さん、私達の心配までしてくれてたんだ。


「それでみんなでここを抜け出そうと」


「そう言うこと。でも結局みんなのことを頼る結果になっちゃってごめんなさい」


「謝らないで下さい。別に全然問題ないですから」


「その、事後承諾になっちゃって悪いんだけど、明後日お願いしても良い?」


「まぁ別に大したことじゃ無いし」


「事後承諾なっあのは光達のせいだし」


「沙莉、明日改めてキャンピングカーの運転の仕方教えて」


「良いよ」


「まぁそう言うことなので」


「っ!みんなありがとう」


朱里さんが深々と頭を下げた。


「だからそんなことしなくて良いですよ」


「分かった。じゃあとりあえず明後日の作戦を伝えるね」


朱里さんは明後日の作戦の説明を事細かく、、、約2分で終わらせた。


「えーっとつまり瀬戸大橋の周辺と瀬戸大橋の反対側のバリケード付近のゾンビを殲滅すれば良いんですね」


「そう言うことで合ってるよ」


「えっと、他に細かい作戦とかは、、」


「ない、、と言うか考える余裕がなかったの」


まぁ仕方ないよね今日の昨日のでやることが盛りだくさんだっただろうし


それにみんななら作戦とかなくても全然問題ないしね。


「メインの逃げ道は瀬戸大橋だからそっちを重点的にお願いしてもいいかな?」


「なるほど、それなら俺らは四国を出て本州に行くから作戦終えて直ぐに出れるように瀬戸大橋の反対側は光に任せて、残り三人で瀬戸大橋の方をやるか」


「そうだな。それが無難だろ」


「光もそれでいいよー」


「私はキャンピングカーに乗って他の逃げる人達と一緒に瀬戸大橋を出ようかな」


「じゃあそれでよろしくお願いね。私はそろそろ戻らないと」


「分かりました。じゃあまた明後日に」


「うんよろしくね。あっ、そうだ」


そう言って朱里さんはポッケ一つの拳銃を取り出した。


「今回の給料代わりにこれを草乃ちゃんに。草乃ちゃんの持ってる武器だと急に襲ってきたゾンビには対応出来ないでしょ?」


「で、でも」


「大丈夫。他にも銃は残ってるから」


「そ、そういう問題でも、、」


「私も拳銃の使い方なら教えてあげるから」


「沙莉まで、、、はぁ、まぁ分かりました。貰える物は貰っときます」


「じゃあはい」


朱里さんが手渡してきた拳銃を私は受け取った。


「それじゃまた明後日」


そう言って朱里さんは車に乗って帰って行ってしまった。


何気に朱里さんが車で来たの初めてだな。


「さて、じゃあそろそろ決めるか」


「ん?何のこと?」


「ここを出た後どこに行くかだよ」


「そう言えば考えてなかったな」


「九州行こうよ」


「九州か。そう言えばここに来る前に行こうとしてたな」


「博多ラーメンとか食べたいね」


「どうせどこの店もやってねぇだろ」


「そっかぁ。じゃあ九州やめて東北とか行く?」


「東北かぁ。それなら九州行ってから東北も行けば良いんじゃね?」


「日本一周旅行だな」


「後で残りの四国とかも回ろっか」


「近畿の下の方も東北行く前に行こうぜ」


そうして日本一周旅行することが決まった私達なのであった。

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